②今後の展開 ―他の共同体へ―
よんなな会の今後の展開をおしえてください。
家族の参加
今後は会場に、奥さんや子供を連れて来てもらおうと思っています。家族に理解されて「あんたっていい仕事してんだね!」「パパ凄いね!」って自分の身近な人に応援されるのってすごくいいと思って。
世間からは「公務員は駄目だ」って言われがち。人にもよりますが「駄目だ駄目だ」で頑張れる人は少ないと思うんです。
「ちょっと背伸び」してもいいので家族にも自分の言葉を発していく、その言葉が本人の思考を変えて、行動を変えていけると思います。そういうきっかけを作れないかと構想中です。
よんなな医学会
可能性の固まりという視点は、公務員だけでなく、様々な共同体に当てはまると考えています。
仮説を基に「よんなな医学会」を7月に開催したのですが、凄く良かった!
医学部生は6年間大学に通います。就職の際の医学部生の悩みを聞いてみたら「内科に行こうか、外科に行こうか、麻酔科はどう、小児科は・・。」など、医者になる大前提の上で悩んでいる。
医者不足だからそれはそれで重要な事なのですが、なんか、すごく違和感を感じたんです。自分に置き換えた時、私は大学で親の元を離れて、色々な人と出会った中で、どんな職につくかすごく悩んだ。「そもそも何やろうか?」って。
更に、彼らが将来の道の決断をした時は、大学に入る前なので高校生の時です。高校生は親の庇護下、情報がむちゃくちゃ少ない状態で決めている事になります。
その時に決めた職をずっと希望し続けるのは、ある意味凄い事ですが、もっといろいろな職種の人に会って、いろいろな刺激を受けられる場があってもいいんじゃないか。と考えました。
その上で、しっかりと自分で考えて、再度「命」という人間の根本的な部分を重要視し、医者になる事を選んで欲しいなと。
色々なものに触れ、どれだけ悩んだか
私は「どれだけ悩んだか」が大切だと思うんです。悩んだものが大きければ大きい程、誰かに対して「伝えられるメッセージ」が強くなったり、「人の痛み」への理解が深まると考えています。
なので「もう少しグジャグジャするのもいいかな!」というイメージで開催してみました。
それが、むちゃくちゃ良かったんです。来てる学生も想いをもった学生が多かったので刺激し合っていて、違う分野の学者の所に「インターンしたい」という流れが生まれたり。中には「違う道なんで全然考えていなかった」っていう人もいて、むしろそういう人に来てほしかったので、それも良かったです。
この様に、公務員に限らず、様々な共同体での展開も検討しています。