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20年後の子どもたちにとって、住みよいまちづくり|一般社団法人 Social Up Motegi|とちぎのSocialGood

今回は茂木町全域及び栃木県内で、地域資源のブランディング、プロデュース、販売事業などを行う「Social Up Motegi」をご紹介します。

代表理事の爲永さん
「Social Up Motegi」の代表理事、爲永 崇志(ためなが・たかし)と申します!

私は大学卒業後、地元である茂木町に戻り、町役場の職員として働いています。
茂木町で生まれ育った子どもたちが、地元に愛着を感じ、誇りに思えるような「まちづくり」を進めていきたい! そんな想いから、2020年4月に「Social Up Motegi」を設立しました。
Social Up Motegiは、いわゆる地域商社の活動形態を目指しており、茂木町にある山林、農畜産物などの地域資源のブランド化をプロデュースし、地域内外に販売しています。
それでは、具体的な活動内容について説明していきたいと思います!
活動内容
①間伐材を活用した商品のプロデュース・販売
茂木町は町の面積の65%が山林で、木材が豊富な土地として知られています。町内では、森林を守るために木を伐採する「間伐」が行われていますが、間伐した木が捨て置かれることや、安い値で市場に出ていることも…。
「間伐材に付加価値を付けて商品化するなど、上手く活用できないだろうか。」そんな考えを巡らせている時に、既に商品化されていた「もっくいっく」という積み木の商品が目に留まりました。「木育(もくいく)」という言葉が由来で、ヒノキの自然な香りが特徴的。茂木町で伝統の技を受け継ぐ木工職人が制作した商品になります。

私たちは「もっくいっく」を多くの人に手に取って貰えるように、パッケージをリニューアル。さらに「道の駅もてぎ」、「自社Webサイト」、ネットショップ「BASE」など、様々な場所で購入できるように販路拡大を行っています。
その他にも、間伐材を使用した幼児用の椅子「もっくいっす」のプロデュース、販売、地元事業者がプロデュースした「ログトーチ」も販売しています。
②もてぎ放牧の黒毛和牛のブランディングプロデュース
茂木町で畜産農家を営む「瀬尾ファーム」の黒毛和牛をブランド化するために、クラウドファンディングを実施しました。
瀬尾ファームは、海上自衛隊を早期退職した瀬尾さんが夫婦で始めた牧場です。耕作放棄地に牛を放牧し、計8.1ヘクタール(東京ドーム1.5個分)の土地を再生へと導いた牧場となっています。
クラウドファンディングでは、「瀬尾ファーム」で育った牛を東京の市場には出荷せず、栃木県内で取引先を見つけて商品化することに挑戦!目標金額であった300万円の支援金を集めることに成功しました。
この取り組みが「もてぎ放牧黒毛和牛」のブランド化に向けた、第一歩を踏み出すためのプロデュースだったと考えています。
活動への想い
①地元である茂木町のために何かやろう!
「実家の両親が気がかりだから、3人兄弟のうち誰かは地元に戻ろう」。
そのような理由で地元に戻ってきたので、最初から「まちのために何かやろう!」といった気持ちは、そこまで強くなかったんです(笑)
そんな私がSocial Up Motegiを設立したきっかけは、地方創生の勉強会に参加したときでした。町役場の若手・中堅職員が有志で集まり、「茂木町で何ができるのか」を考える機会がありました。
参加者たちと何度も意見を出し合い考える中で、「まちのために何かやろう!」という想いが、少しずつ強くなっていきまして…。
もちろん町役場の職員として活動することは可能でしたが、より自由に活動できる環境を整えたい気持ちから、勉強会の参加者と共にSocial Up Motegiを設立。
こうして、メンバー全員が公務員という、ちょっと珍しい団体が誕生しました。

②かっこいい田舎をイメージし、20年後の子どもたちを想って活動!
Social Up Motegiは、「20年後の子どもたちにとって住みよいまちだったり、大学や仕事で地元を離れても、茂木町を好きでいてくれたり、誇りに思ってくれるようなまちをつくっていこう」という想いで活動しています。
では、都会で暮らしていても、茂木町を好きでいてくれたり、誇りに思ってくれるようなまちづくりって何でしょうか。
漠然としていますが、私は「かっこいい田舎」をイメージしています。
例えば、里山でも草が伸び放題だと格好がつかないと思うので、ある程度整備して綺麗にしたり、アウトドアアクティビティで活用したり。「田舎だから嫌だな」ではなく、「不便だけど面白い」、「頑張ってるから好きだよ」と思ってもらえるような、そんなイメージです。
イメージは法人の公式インスタグラムをみてください!そして、かっこいい茂木町のイメージをタグ付けして一緒に盛り上げてください(笑)
インスタグラム:https://www.instagram.com/socialupmotegi/

2021年から茂木町で「もてぎの森林からの贈り物事業」が始まりました。
これは、茂木町で生まれた子どもたちに、茂木町の豊富な森林資源で作られた椅子「もっくいす」と積み木「もっくいっく」をプレゼントする取り組みで、木が好きな人を育てる「木育」の一環になります。また、木の香りやさわり心地を親とともに体験することで「木」のファンを増やし、地元の木工業者の活性化にも繋がっていくことを視野にいれています。
この町を好きになるきっかけを作ろうと、私たちもアイディアを出し、商品の販売やPR活動に関わっています。少しずつではありますが、「かっこいい田舎」をイメージしながら活動を続けています。
コロナによる影響と活動
現在実施している事業に関しては、それほど影響はありません。
しかし、積み木「もっくいっく」、ログトーチの販促イベントなどは、やりたくても実施が難しい状況ではあります。
今後の展望
子どもたちのために住みよいまちを作ることが、私たちの目的になります。
子どもたちが茂木町に残らずとも、茂木町を好きでいてくれて、自分のふるさとであると認識し、誇りに思ってもらえるようにする。
そのために、地域資源を活用した商品を開発・販売し、外貨を稼ぎ、まちの財源にしていきます。また新たに、間伐材や農畜産物だけでなく「茂木町の川魚」を活用・ブランディングできないかも検討中です!
今後も自由な発想で同じ志や想いを持つ仲間と、茂木町の子どもたちや、まちのためになることを話し合い実行に移していきます。
活動規模を拡張し、活動内容も見直しながら進めていけたらと思うので、応援をよろしくお願いします。


とちぎのしゅし「栃木で挑戦しようとしている人に一言、お願いします!」
個人の力は小さくとも、同じ考えをもつ仲間たちが集まれば、それぞれの力を集結して様々な活動ができます。やればできる。失敗を恐れずにやってみることが挑戦への第一歩であると思います。
参加・寄付の情報
間伐材を使用した積み木「もっくいっく」、「もっくいっす」、「ログトーチ」は、ふるさと納税の返礼品にもなっています。ぜひ手にお取りください。
また、茂木町の商品をPRしたい方がいらっしゃいましたら、下記にご連絡ください。
https://social-up-motegi.org/contact/
団体の基本情報

団体名 | 一般社団法人 Social Up Motegi |
活動ジャンル・テーマ | 地域資源のブランド化、プロデュース、販売事業 |
活動エリア | 茂木町全域及び栃木県内 |
設立年 | 2020年 |
スタッフの数 | 9名 |
住所 | 栃木県芳賀郡茂木町大字河井835-4 |
メールアドレス | info@social-up-motegi.org |
団体HP | https://social-up-motegi.org |
SNS | https://www.instagram.com/socialupmotegi/ |
編集部コメント
Social Up Motegiの働きは「組織に属していても様々な活動ができるぞ!」という励みになるなと思いました。組織の枠組みを超えて活動している例として広まり、地域で活動するきっかけが生まれたら嬉しいです!
行政だからこそ活動しやすいこと、一般社団法人だからこそ活動しやすいこと。
それぞれの長所を知り、活かしていくことで、大きな力が生まれていくのではないでしょうか。
Social Up Motegiの「20年後の子どもたちにとって、住みよいまちづくり」を、これからも応援したいと思います!
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この記事を書いた人
藤本尚彦
リサーチ・ライティング担当
県南エリア在住
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