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地域プロモーションから始まる、人と地域のつながり|一般社団法人nasu lab.|とちぎのSocialGood
今回は栃木県那須町を中心に、地域プロモーションを行う「一般社団法人nasu lab. 」さんをご紹介します!
代表理事の木下さん
「nasu lab.」の代表理事、木下 愛貴(きのした・あいき)と申します!
私は幼少期を北海道函館市で暮らし、その後、埼玉県白岡市に移り住みました。大学卒業後は一般企業に勤め、そこから、地域おこし協力隊として活動を開始。2015年から約3年間、那須町の地域振興に携わりました。
地域おこし協力隊の活動や、人との繋がりは「nasu lab.」の活動にも反映されています。まずは、活動内容から紹介していきますね!
活動内容
①ご当地キャラクターを活用した地域プロモーション
那須町黒田原では、昭和40年頃まで農耕馬の競り市場が開催される場所として全国でも有名でした。
その歴史から、農耕馬「クロロ」と世話人の少女「ゆめな」のご当地キャラクターが誕生。
地域おこし協力隊着任時に「クロロとゆめな」の活動の担い手を商工会が探されていました。キャラクター設定に魅力を感じていましたし、関わっている仲間たちにも魅力を感じていたので、プロデュースをすることに!
各イベント、映画への出演、キャラクターが歌うCD制作や映像制作など、商工会と連携しながら地域のPR活動をしています。
②インターネットを活用した地域プロモーション
地域おこし協力隊として着任した2015年に、那須町黒田原のネットラジオ局「だっぱラジオ」を立ち上げました。合計12名のラジオパーソナリティが、それぞれ興味のあるテーマをYouTubeで配信しています。
曜日によっては不定期の開催ですが、月曜日から金曜日まで番組が組まれ、私は木曜日の放送を担当しています。
地域の方々をお招きして紹介したり、地域の情報をお届けしているので、皆さまからのラジオ出演依頼、お持ちしています!
さらに、2019年からはWEBメディア「NaSuMo」を立ち上げました。那須町を中心とした場所やお店、人や暮らしの情報を、地元の方々と発信しています。
取材先や記事の内容は、各ライターさんが好きなように選定するスタイルで運営。雑誌には載らないけど「地元住民目線で見ると面白い!」といった情報を掲載しています!
活動への想い
①地域に関わるきっかけ
大学生の頃に住んでいた埼玉県はベッドタウンで、「他には何もない」という印象でした。その影響もあってか、旅が好きで、日本中をぐるぐると移動。ヒッチハイクで、埼玉県白岡市から静岡県浜松市まで乗せていただいたこともあります。
地方に行くと様々な名物や、見どころに気づくことができます。一方で、活気が無くて寂しい雰囲気であることに「疑問」を感じることも。今思えば、学生の頃から「地域に対しての興味」が芽生え始めていたのかもしれませんね。
②nasu lab.の立ち上げ
地域おこし協力隊として活動を始めて、約8ヵ月で「nasu lab.」を立ち上げました。
会社員一筋で働く父の姿に、どこか不自由さ感じていたことや、実際に会社員として働いた時に違和感があったことから、起業を考えるようになりました。
立ち上げ時は、那須町の農家さんが期待と応援の意味を込めて、出資してくださいました。この方は、地域おこし協力隊の活動をずっと見守ってくれていました。私もその農家さんが育てる作物の良さに共感して、一緒に活動していたこともあります。
金銭面の他にも、法務的な手続きなど、多くの方々に助けていただきました。一人では、約8ヵ月で立ち上げられなかったと改めて思います。人との繋がりは大事です。
③人に助けられて成り立っているし、それが強みでもある。
一人では関われない人やイベントも、「ご当地キャラクター」を通じてなら関わることができるんです。頑固そうなおじいちゃんや、強面のお兄さんも、壁を取り払って「笑顔」になってくれます。
ネットラジオでは、これまで約200〜300人の方々と交流してきました。本業でラジオパーソナリティをしている方が参加してくださったり、キャラクターやラジオのようなツールを持っていると、繋がりが広がっていきます。
自分一人だと何も出来ないんですが、運よく、周りの方々に助けて頂いています。
ラジオやNaSuMoでもそうなのですが、全体の方針は考えるけど、内容にはほとんど首をつっこみません。指示されて動くよりもモチベーションが高まるし、面白くなりますからね。
本当に、「人に恵まれてるな」って実感してます!!関わっていただいた方々には本当に感謝しかありません。
コロナによる影響と活動
現在は、写真やプロモーション用の映像を撮り、活動を継続しています。
コロナの影響でイベントが減り、ご当地キャラクターによる活動は厳しい年になりました。キャラクター関連の場合、自治体や商工会などの公的な機関の主催が多いので、活動しづらい状況です。
イベントを開催する場合、コロナ対策として、これまでよりも様々なことに気を付けています。遠目から写真を撮ってもらったり、間隔を空けてもらったりと、今まで通りにはいきませんね。
アテンド役のマスクやフェイスシールドは着用必須ですし、触れ合いも控えています。イベント終了後、キャラクターの着ぐるみをしっかり消毒しています。
今後の展望
色々な場所に行って、色々な人に出会い、色々なことがしたいです!
那須にはずっと拠点を置きたいのですが、私がいないとラジオが放送されない、キャラクター活動が回らないというのはあまり良くない。一例ではありますが、私たちが制作に携わったご当地キャラクターの楽曲が、地元の小学校で歌われています。
このように、若い人たちと一緒に楽しくやっていくような、地域に根付いて、引き継がれていく活動がすごく重要だと思っています。地域に根付かせる。残す。というのは大変だなとよく思いますが、それを実施することが目標の一つなのかなと!
「栃木で挑戦しようとしている人に一言、お願いします!」
とりあえずやってみることですね。やる前から正解は分からないと思うので、失敗して当たり前。「失敗してもいいや」という気持ちで、一歩踏み出すことが大事だと思います!
参加・寄付の情報
下記の活動に興味のある方、参加してみたい方は「info@nasulab.com」宛にメールをお願いします。一緒に地域を盛り上げていきましょう!
・だっぱラジオへのご出演
・「NaSuMo」にライターとして参加(那須に住んでない人もOKです!)
・キャラクター活動への参加
スタッフさんを募集しています。アテンド担当やイベントの企画とか。
最初はお手伝いから関わっていただけると嬉しいです。
団体の基本情報
団体名 | 一般社団法人 nasu lab. |
活動ジャンル・テーマ | 地域プロモーション |
活動エリア | 栃木県那須町 |
設立年 | 2016年 |
スタッフの数 | 6名 |
住所 | 那須町大字寺子丙4-55 那須町大字寺子乙1240-1(事務所) |
メールアドレス | info@nasulab.com |
だっぱラジオ | https://www.youtube.com/c/だっぱラジオDappaRadio/featured |
NaSuMo | https://nasumo.jp |
編集部コメント
「ご当地キャラクター、ネットラジオ、WEBメディア」が、人と関わるコミュニケーションツールになっているのが印象的でした。ライターも、普段関わることが出来ない人に話を聞ける所が面白いんです!
ラジオ出演や取材の経験がある方はとても少ないと思います。「自分にできるかな?」と不安を感じる方も多いでしょう。でも、温かく迎え入れてもらえたり、自由にやらせてもらえる環境なら、未経験の方でも挑戦しやすいですよね。
「nasu lab.」さんの活動は、地域に関わるきっかけ作りにもなっていました。
ぜひ、一緒に活動に参加してみてはいかがでしょうか!
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この記事を書いた人
藤本尚彦
リサーチ・ライティング担当
県南エリア在住
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