④イベントを通じて地域に問う
イベント開催
活動の一つとして、「テックウェーブサミット」や「とちぎグローバルスタートアップサミット」というリアルイベントも開催しています。
テックウェーブサミット
2017年に東京国際フォーラムにて1万人以上来場者がいるアドテック東京の一部として展開。TechWaveが描くメディア像を追及すべく一定の規模間を持った交流イベントを実現。
とちぎグローバルスタートアップサミット
ネットやスマホの普及から、場所に依存せず全国・世界にチャレンジできる時代になり「栃木でもそういう動きをおこしたい」とスタートさせた取り組み。
・1回目(2013年1月)|2回目(2017年12月)に開催。
地域に問う
栃木のビジネスシーンを見渡すと「上から言われた事だけをやる」ルーチンビジネスマンが多い印象でした。売り上げを上げる事しかやらず、クリエイティブに「新たな事業機会や成長機会」を見い出そうとしない商圏は、いずれ終焉を迎えると感じていました。
それなら「日本でもトップレベルのクリエイターを栃木に呼んでしまおう!」とビジネスカンファレンスを企画したんです。
平日の日中だろうと、師走の忙しい時だろうと「慣習の犬になっている場合じゃない」そんなことを仕掛けたかったんです。「本心で今のルーチンワークに依存し続けてるんですか?」ということを問いたかった。
→世界規模の「最新の技術や発想」を知るマスキンさんだからこそ、それぞれの場所での課題と必要なものが、見えていらっしゃるのかもしれませんね。メディアだけでなく、イベントを通じて「課題解決提案」や「変化を促す仕組み」を仕掛けていらっしゃるのは凄い。尊敬すると共に、ありがたくも感じます。
栃木の印象を教えてください。
まず、自然が豊かですよね。妻の病気がきっかけで栃木に戻ってきて、リモートワークを始めたのですが、子供の喘息(ぜんそく)が治ったのは驚きました。
あとは人ですね。個々人で見ると栃木は「良い人」が多いなぁと感じます。そこはチャンスですよね。市役所にも「前向きな人」がいますし。ただ、その「人」が集うと「おかしくなっている」気はしています。いわゆる村社会の弊害。ご近所に依存することが最優先事項となって、多様性や創造性をたたき壊してしまっている。
組織や地域への「依存性が高い」傾向は、海外や東京に比べて、大衆としてのコミュニケーションの「量や質が低い」というか、「多様性」や「人権感覚」への尊重が出来ていない所を感じています。
私が若い時は「どこに住んでもいいや」と思っていましたが、宇都宮に戻ってきてから15年住んでみて「どうにか、環境を良くできないか」と考える様になりました。
「栃木とグローバルの繋がり」が生まれている「いい面」もあるので、それらを伝えていきたいですし、「企業誘致」などのサポートもして、栃木県の人達の「働き方」などにも、何かしらの貢献が出来ればと考えています。
→何かに依存しすぎる事で、歪んでしまうものってありますよね。テクノロジーの進化は「ルールやあり方」の進化にも繋がる。それらを最適化していく事は県内のどの共同体においても課題であり、一方でチャンスでもあると思います。