1. とちぎのしゅし
  2. 行ったり来たりの生活|公私混同的生活考#4
行ったり来たりの生活|公私混同的生活考#4
行ったり来たりの生活|公私混同的生活考#4

行ったり来たりの生活|公私混同的生活考#4

ライフスタイル

公私混同的生活考  山越栞 とちぎのしゅし 栃木

東京の家と、栃木の山奥にある実家とを行ったり来たりする生活は、上京した十数年前からずっと続いている。

大学生の頃は友だちに「めちゃくちゃマメに実家帰るね」とよく言われていたのだけど、社会人になった今も変わらずに「めちゃくちゃマメに実家に帰る」を続けていると、いつの間にか周囲から「二拠点生活ですね」と言われるようになっていた。

たしかに、少なくとも二週間に一度は栃木に通う生活をしてはいるけれど、当の本人としては「二拠点生活」よりも「めちゃくちゃマメに実家に帰ってる」の方がしっくりくる。

駅から実家までは車で20分ほどかかるくらい山の中なので、家族に車で迎えにきてもらわなければ帰れないわけだし、自立して二拠点生活をしている人に申し訳なくて、胸を張って「二拠点生活してます!」とは言いにくいのが現状だ。

そんな行ったり来たりの生活を支えているのが、「スペーシア」だ。スペーシアがなかったら私の生活は成り立たない。スペーシア最高。ありがとうスペーシア。

スペーシアとはつまり特急列車のことで、東武鉄道が日光・鬼怒川と浅草とを結んで運行している。運賃もそれほど高くないし、なにより車内には専用wi-fiもついているので、ノマドワーカー大歓喜の移動手段なのである。

上京してからというもの、横浜方面や目黒近辺で生活していたこともあったけれど、スペーシアに乗ってほぼ一本で東京と日光とを行き来できることを考えると、墨田区に住んでいる今のところベストだと思っている。

今現在この原稿を書いているのも、帰省中のスペーシアの中だったりするし。

駅に着くまでに書ききるぞ!といったタイムトライアル的なスリル感もあってよい。

私が降りるのは終点の鬼怒川温泉駅なので、乗り過ごす心配もないのだ。

\SNSで記事をシェア/

この記事を書いた人

山越 栞

企画・編集・ライティング

日光エリア・東京在住

フリーランスの編集者・ライター。出版系の制作会社にて書籍や雑誌、web媒体の編集やディレクション業などを経験後に独立。現在はwebメディア運営、冊子の編集、ライタースクール講師などを中心に活動中。
フリーランスの編集者・ライター。出版系の制作会社にて書籍や雑誌、web媒体の編集やディレクション業などを経験後に独立。現在はwebメディア運営、冊子の編集、ライタースクール講師などを中心に活動中。

関連記事
Related

この記事を読まれている方には
こちらもおすすめ!