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はなうつわ|古民家とアートがつくる素敵な空間(あしかがアートクロス)|足利市
なにやら「足利市でアートとコラボした面白い取り組みをしているらしい」という事で、お伺いしてきました!
今回お邪魔したのは「はなうつわ」というイベント(2018年5月26・27開催)。ベースは「あしかがアートクロス」となり、その企画の一つです。
目次
はなうつわ|動画
「はなうつわ」とは?
足利市街地には誰も住んでいない古民家が点在します。職人の美しい技が残る貴重な物件も多く、それらを舞台とし、はないけとうつわのインスタレーションを行います。
いけばなは一つのうつわにはなを生けるイメージですが、はなうつわは古民家の空間自体にはなを生けます。面でみる一般的ないけばな作品と違い、体で感じ、作品の中に入っていく感覚は圧巻です。
複数の古民家をお借りしてそれらを巡ることは、人通りが減った街並みに歩く人を取り戻す目的もあります。興味深い個人店がまだ残る足利の街並みも楽しめる、はなとうつわのアートイベントです。
はなうつわの風景
会場1
これら住宅はすべて民間の方々の所有物で、想い出がつまっている、とても大切な建物を借りしており、それらを綺麗にし、破損しないように丁寧に扱うことも気をつけているそうです。
会場2
すべての作品に、照明が当てられています。これが夜になると日中の景色とは一変し、幻想的な風景へと変わり
会場3
「その空間を誰が使ってきたのか」「どのような家族が住んでいたのか」「家業はなんだったのか」それらをヒアリングし、作家陣はどのような作品にするかディスカ
アートの可能性はなにか?これは永遠のテーマ。はなうつわは、作家の成長とともに新しい表現にチャレンジする場と
会場3―2階
展示するにあたり、スタッフさんは古民家を大掃除するそうです。床や畳に掃除機をかけ、曇ったガラスを拭き、積もった埃をはらい
会場4
2018年、今年は第三回目。3年お借りした古民家もあるそうです。
初めての時は埃がひどく、木の床もザラザラ。ボランティアのみなさまと一緒に清掃し、3年経った今では、裸足で床を歩くと気持ちいと思えるほどに復活。カビ臭い匂いも一切なくなりました。人の手が加わることは、住宅にとって非常に重要なことだなと再確
あしかがアートクロスとは?
足利をアートを通して楽しめるプロジェクト。街中の「古民家、空き店舗」などを会場として、駅から散歩で廻れるエリアで1ヶ月間様々な展示が開催されるイベント。
「はなうつわ」主催の木口さんのコメント
7人のうつわ作家はアラフォー世代で、次の時代を担う、人気作家たちです。日本だけでなく、海外でも展示を行うメンバーもいます。
参加作家
はないけ:塚越応駿、山田尚俊、増野光晴、曽我部翔、上野雄次
うつわ:山夲順子、富田啓之、丸岡勇太、岳中爽果、前田直紀、長
5人のはなのいけ手は、いけばなの流派を担う人材や、フリーでフラワーアレンジメントを行う、こちらもアラフォー世代
伝統文化は古い伝統をそのまま続けているのではなく、時代ごとに大きく変化しているからこそ、現代につながっています
「この差をどう自分たちの世代で埋めるのか?」どのような新しい表現や思考があるのかを模索する機会が「はなう
はなうつわでの表現は、わたし達の思考のひとつの結果です。それらをご覧になり、何を感じたか、みなさまにもお聞きしてみた
「はなうつわ」あとがき
今回の「はなうつわ」でも、芸術作品を楽しみながら関係者の方々とお話する機会もあり、会場を回る際に足利の裏路地を歩くことで「街の雰囲気や風景」を体感を得る事が出来ました。アートと街と古民家が交わり、古くてどこか懐かしいのに新鮮な感覚を得ました!個人的には古民家の2階の開放感がすっごく気持ちよかった!!
参加者はアートを通じて街と接する事になり、訪問される方にも「市の住民」「県内・県外からのお客様」がいらっしゃるので、開催する目的やゴール、接客のポイントをおさえた開催が重要だと感じました。
「地方とアート」というコラボレーション
このシステムは既に全国で展開されており、私も香川県の直島や小豆島で行われた「瀬戸内芸術祭」や、新潟県の十日町の「大地の芸術祭」などには足を運んだ経験があります。
「地方×アート」の仕組みは、開催されるその土地土地の「人」「街」「作品」で個性が出る為、ユーザーとしてはその「違い」があればあるほど楽しめるのではないでしょうか。その点で汎用性が効く仕組みであり、どの市区町村にとっても採用を検討する価値はあると思いました。
皆様も気になるアートイベントがあれば、是非、足を運んでみてください!
情報|「はなうつわ」「あしかがアートクロス」
はなうつわ http://www.hanautsuwa.jp/
あしかがアートクロス https://ashikagaartcross.localinfo.jp/
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この記事を書いた人
石川智章
「栃木のしゅし」総合統括
県南エリア出身
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