- とちぎのしゅし
- ゲストハウス編「コロナで変わる事・私たちが変える事」Vol,6
ゲストハウス編「コロナで変わる事・私たちが変える事」Vol,6
現在、新型コロナによって大きな影響を受けている旅館、ホテル業界。そして、同じ宿泊業の中でも、コミュニケーションが一つの醍醐味である「ゲストハウス」。
今回は栃木県鹿沼市にあるゲストハウスCICACUの経営をされている、辻井まゆ子さんに「コロナでの変化」についてお聞きしました。
CICACU 辻井さんのご紹介
辻井 まゆ子さん(京都府出身)
旅行で訪れた栃木県。そこで出会ったゲストハウスオーナー夫妻や鹿沼の街の魅力にひかれ移住を決断。
その後、築100年の元旅館だった建物を再生させ、2016年にゲストハウスとしてオープンしたのが「CICACU(シカク)」。辻井さんは現在このCICACUの経営をされています。
その他に、鹿沼東高校の非常勤講師(1,2年生の「総合的な探究の時間」を担当)や、鹿沼市の移住定住お試しの家「いちごいち家」の管理もされています。
コロナで変わった事
良くない事
3月中旬から今後の営業について検討を始めました。
東京からのお客様が多いので、早めに検討を始めたんです。一旦、2週間休業することを決定し、4月15日まで休みました。その後は東京の様子を見ながら判断しようと考えていました。
ゲストハウスの楽しみかたの一つに、「近隣の飲食店を回遊する」ということもあるので、周辺の飲食店の営業状況なども確認していました。コロナに伴い「昼のみの営業」「テイクアウトメイン」に変更する飲食店が多かったです。
ゲストハウスは個室のホテルと違い、キッチン、シャワールームなど複数の人がシェアする場所が沢山あります。その点は注意が必要だと考えました。
結果的には4,5,6月を休業としました。7月10日からレンタルスペースのみ稼働しています。
地方は、何かあった時は恐いです。集中的に非難される可能性があるので、念のため長めの休業をいただいて対応するように意識しました。
余談ですが、マスクをしていると私だと認識されないんですよ。笑)
普段、周りの皆さんが私をどこで認識していたかがちょっと分かりました!笑)
良かった事
・周りの人達が助け合っているのを感じます。
地元のお店が続々とテイクアウトを始めて、「存続して欲しい」と考えるお客様達が「今日はあの店、今日はこのお店」と、バランスをとって利用されている姿を見かけます。ちょっと感動です。
・休業を判断した後に国・県・市の金銭的なサポートが展開されたので、それを利用させていただき、事業を継続することができました。本当にありがたい!!
・あと、休業申請をする際に、誰かに批判されるのかな?と思っていたのですが、特に何もなかったのは、よかったです。
・それと、東京に住む敏感な人達が地方に目を向け始めているのを感じます。地方移住の相談がちらほらあるんです。
リモートワークの普及よって、東京にいる必要がないと感じている人が増えてい印象です。
今までの「東京」というステータスを疑い始めているんだと思います。
・また、私自身も、必要性の低い会合が減ったりして、効率化は進んでいると思います。
コロナがきっかけで変えた事
ズバリ、休業したことです!
でも、その結果「今後どうしていくか」を考える時間ができたので、気持ちにもゆとりができました。空き家を見に行ったりして、新しいことを始めてみようと思いました!
今後の展望
CICACUに関しては、道路の拡張予定があるので、どう展開するかは検討しているところです。
鹿沼の人たちとの交流やCICACUへの宿泊をきっかけに、定住を始めた人達が数組いらっしゃるんです。その方達のニーズに応えられるよう、シェアキッチンやコワーキングスペースなど住民の集いの場を展開していこうと考えています。
それから、こっちに帰ってこれない人達に向けて「何かしてあげられないか?」と考えています。これから見えてくるであろう「困っている人」にもサポートしていきたいです。
8月くらいにはゲストハウスの営業を再開したいなぁと思っていますが、状況は日々変動しているので、様子を見ながら慎重に判断していこうと思ってます。
複数の宿泊者というよりは、貸し切りみたいな形の営業再開が現実的ですかね。
そして、私が鹿沼に移住したきっかけになったように、出会った人達には親身に対応していきたいですね。形は色々あると思うので模索していきたいです。
今後とも宜しくお願いします!!
ゲストハウス「CICACU」
〒322-0067 栃木県鹿沼市天神町1704
※現在休業中につき今後の再開のお知らせはサイトをご覧ください!
\SNSで記事をシェア/
この記事を書いた人
とちぎのしゅし 編集部
関連記事
Related
この記事を読まれている方には
こちらもおすすめ!