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ココ・ファーム・ワイナリー|日本屈指のワイナリー
目次
ココ・ファーム・ワイナリー
栃木県足利市には日本を代表するワイナリー「ココ・ファーム・ワイナリー」があります。
ここで作られるワインの質は、一流です。
「日本で開催された世界各国の首脳が集まるサミット」や「JALのファーストクラス」で採用される程の評価を得ています。
そして、このワインの製造過程を担われているのは、知的な障害を持たれている方達なんです。この地には「こころみ学園」と「ココ・ファーム・ワイナリー」があり、もともと「知的な障害を持つ人たちの自立」を目的として作られてきた歴史があります。
その60年間のこころみ(挑戦)の中で育まれてきたものに「ワインの品質」「ワイナリーの社会的な価値と意義」「携わってきた方達の想い」があるのです。
これ程までに魅力的な企業があるでしょうか。さっそくご紹介します!
動画|ココ・ファーム・ワイナリー(足利市)
もくじ
◆成り立ち
◆ココ・ファームのワインについて
◆施設紹介
◆ココファームの人達
◆こころみ学園について
◆ココファームワイナリーについて
◆まとめ
◆成り立ち
・1958年 葡萄畑を開墾(特殊学級の中学生達と担任教師の川田昇により)
・1969年 指定障害者支援施設 「こころみ学園設立」(学園長:川田昇)
・1980年 有限会社ココ・ファーム・ワイナリー設立(川田昇と賛同する園生の家族の方々と)
・1984年 果実酒製造免許取得
◆ココ・ファームのワインについて
「ブドウがなりたいワインになる」手助けを。
農薬を使わず、園生がてまひまをかけブドウを育て、自然酵母でつくりあげる、唯一無二のワイン。
◆サミットでの使用
2000年 九州・沖縄サミットの晩さん会で使用 スパークリングワイン「NOVO」
2008年 北海道洞爺湖サミットの夕食会で使用 赤ワイン「風のルージュ」
2016年 G7広島外相会合の夕食会で使用 スパークリングワイン「北ののぼ」
◆JALでの使用
2013年 国際線ファーストクラスラウンジで使用
中略
2017年 国際線ファーストクラスラウンジで使用 赤ワイン「2014風のルージュ」
2017年 国際線ファーストクラス機内で使用 白ワイン「MV分のエチュード」
◆受賞
2000年 第9回日本生活文化賞
2002年 第1回渋沢栄一賞
2006年 第1回ソーシャル・ビジネス・アワード
2007年 デザイン・エクセレント・カンパニー賞
2008年 東京農大経営者大賞
2010年 吉川英治文化賞
◆ワインのネーミング
ココファームはワインのネーミングも遊び心があってユニークなんです!
デザートワインの「マタヤローネ」は、ビン詰作業を終えた園生が「またやろうね!」と言った一言が由来なんだそうです。
※それを知って、私は「キューーンッ!」っと、心を奪われました。そんな感覚を軸に仕事ができるように心がけたい!
農民ロッソなども人気!
◆施設紹介
ワインの製造現場
・左上 施設を一望できる山頂から
・右上 貯蔵庫
・左下 試飲室
・右下 スパークリングワインのドサージュビン詰現場
カフェ・ランチ・販売店
・左上 ワインショップ入口
・右上 カフェスペース
・左下 オープンカフェ
・右下 パーティースペース
カフェの営業時間:10:00~18:00
◆「ここでくらし働いた人たちのお墓」
池上さんは、創設者の川田さんや、約20数名の園生達が一緒に眠る「お墓」もご紹介くださいました。
身寄りがない方もいらっしゃるそうですが、ココには絆があるんだろうなぁ。と感じました。
◆ココファームの人達・スタッフさん
スタッフのみなさん
・左上 醸造部 ロマン・ヴァインシュットックさん(フランス出身)
・右上 ヴィンヤードディレクター 桒原さん
・左下 醸造部 柴田さん
・右下 インハウス・ソムリエ 杉本さん
「ココ・ファーム」と「ココファームのワイン探求」に魅せられ、世界各国・全国各地から様々な方が集まってきています。
こころみ学園について
担任教師だった川田昇さんが、特殊学級の中学生達を山に連れきた際、彼らが「元気になる」事に着目したことがきっかけ。
1958年(昭和38年)に「生徒たちがイキイキと活躍できる環境を作れないものか」と考え、「障害を持つ人が活躍しにくい社会環境」に対する「挑戦(こころみ)」がスタート。
ココ・ファームがある足利市田島町の山は斜面が平均38度と、とても急です。※丁度、スキーのジャンプ台と同じ位の斜面。「日当たり」や「水はけ」が良い点では葡萄栽培には向いている反面、「農機」や「重機」を入れる事が困難な為、ほぼ人力で畑作りや栽培の作業が行われてきました。
でもこれは、こころみ学園にとっては悪い事では無く、川田さんが願っていた園生達の仕事が生まれていく環境だったのです。社会的には働く機会を得にくい園生達が活躍ができる素晴らしい場所となっていきます。
当初は2年かけて、特殊学級の子供たちが中心となり、3ヘクタールを開墾。そうした農作業をしていくうちに、か弱かった生徒たちの体も、徐々にたくましくなっていったそうです。その後も10人程の職員たちがバラックで寝起きしながら、国、県、市の補助を受けずに「施設づくり」を継続。現在に至ります。
ココ・ファーム・ワイナリーについて
栽培したブドウに付加価値をつけるためにワインづくりを検討。しかし福祉施設での酒造は許可されなかった。そこで、別会社の設立計画を進めていく。
1980年(昭和55年)にこころみ学園の考えに賛同する保護者たちの出資により有限会社「ココ・ファーム・ワイナリー」を設立。※現在も社長は「こころみ学園保護者会」の会長様。
1984年(昭和59年)に酒造許可が下り、ワインづくりを開始。
その後も、アメリカから「ワインづくりの問題解決屋」と呼ばれているブルース・ガットラブ氏を招いたり、ブドウ畑を他の地に追加開墾をしたり。※佐野市赤見町|アメリカ・カルフォルニア・ソノマ|香川県小豆島(オリーブ畑)試行錯誤を繰り返しながら、ワインの「品質と味」を探求し続けている。
収穫祭(HARVEST FESTIVAL)
ココ・ファーム・ワイナリーの人気のフェス!毎年数万人が訪れる人気のお祭りです!
足利市、新宿西口からシャトルバスもでています。
お洒落なハーベストキットを購入して、みんなで、できたてのワインを楽しみましょう!
まとめ
「人」も「空間」も「ストーリー」も、とぉーーっても魅力的で、取材させて頂いた我々は感動してしまいました!
ブドウ畑や施設を回りながら、ワイナリーの「成り立ち」や「想い」に触れいくうちに、「自然の美しさ」も相まって「ジィーーン」ときました(涙目)。施設、ワイン、仕組、これらを作り上げてきた苦労は計り知れません。
ワインの質においても「”障害を持つ者がつくっているから”という理由だけで買って欲しくない」という想いから、味の探求をつづけてきた結果、日本で高く評価される様になったそうです。
「こころみ」を繰り返し、実現してきたその「想い」の強さにも「美しさ」を感じます。創設者の「川田様」と「関係者・従業員の方々」。なにより「こころみ学園の生徒の方々」への尊敬の念を強く抱きました。
総じて、この地の印象は「愛に溢れている場所」。感じたエネルギーを胸に、ココ・ファームのみなさまと共に未来に「こころみ」たいものです。
ご興味をお持ちいただいた方は、是非、一度この地を「体感」して頂きたい!
遠方でなかなか訪れるのが難しい方は、是非、「ワイン」や「ジュース」などをご購入いただきご賞味ください!
関連記事|池上知恵子(ココ・ファーム・ワイナリー専務)|tochigi gene vol 3
情報
・ホームページ|http://cocowine.com/
・住所|〒326-0061 栃木県足利市田島町611
・電話番号|0284-42-1194
・カフェ営業時間|10:00~18:00
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この記事を書いた人
石川智章
「栃木のしゅし」総合統括
県南エリア出身
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