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市民活動の支援・推進で地域をハッピーにする|真岡市市民活動推進センター コラボーレもおか|とちぎのSocialGood

今回は、「NPO法人ま・わ・た 」さんが管理・運営を行う「真岡市市民活動推進センターコラボーレもおか」をご紹介します!

事務局長の長野さん
「コラボーレもおか」の事務局長、長野 大輔(ながの・だいすけ)と申します!
大学卒業後、鳥や生き物の調査・研究、環境コンサルタントに携わりました。その後、生き物の研究に励むために大学院に進学し、アルバイトで「コラボーレもおか」に関わり始めたんです。
10年ほど経った現在では、事務局長を務めています。肩書きが変わっただけなので、身構えずに接していただけると嬉しいです(笑)

「コラボーレもおか」には、市民活動やボランティア活動に興味・関心のある方々が訪れます。私たちは、そんな方々の相談を受け、活動支援などを行っています。
まずは、「コラボーレもおか」と「ま・わ・た」の関わりについて説明しますね。
「コラボーレもおか」と「ま・わ・た」
「コラボーレもおか」は、市民協働の街づくりが必要という考えから、2008年1月にオープンしました。
開設当初は「真岡市スポーツ交流館」で市役所の方々が管理・運営に携わっていましたが、オープンから3年後の2011年に指定管理者制度を導入。
その指定管理者に「ま・わ・た」が選ばれ、場所を同市内にある「二宮コミュニティセンター」の一角に移し、再スタートすることになりました。
「ま・わ・た」としては、フードバンク事業、県からの事業、など、幅広く活動していますが、今回は長年活動してきた「コラボーレもおか」についてお伝えしたいと思います!
活動内容
①活動支援の取り組み
私たちは、市民活動が円滑に進むように様々な支援を行っています。
その中の一つに、「スキルアップ講座」があります。
情報発信力を高められるように、「映える写真の撮り方」や「チラシの作り方」の講座を開講。
他にも、ボランティアを受入れる際のマナーや募集方法を学べる「ボランティアコーディネート講座」を開講しています。

この講座を通して、絵を描く活動をされている団体さんと、地元の女子高生との間に新たなつながりが生まれました。
講座終了後も団体さんのもとで、その女子高生たちが自主的にボランティア活動に励んでいるというお話をうかがい嬉しく思っています。
②地域支援
2019年10月に発生した台風19号による災害時には、「土のかき出し」などを行う災害ボランティアをはじめ、様々なかたちで多くの方々が復旧・復興に取り組まれていたかと思います。

ある程度、被災地域の復旧・復興が進んだ後も、表立っては見えない部分で助けを必要としている人たちはいます。そういった人たちの支援を続けていたチームに合流して、アンケート活動に協力させていただきました。
真岡市の中学生や高校生が参加し、年配の方々と一緒になって活動を頑張ってくれました。異なる世代が集まり、良い形で災害ボランティアバスが運行できたと思っています。
③繋がりを作るきっかけづくり
市民活動団体や、真岡市に住む方々を対象に「コラボ茶話」を実施しています。
これは、参加者が料理やクラフト作業を通して、講師と繋がるきっかけとなっています。
また、「二宮コミュニティーセンター」で開催する「コラボまつり」にも関わっています。このお祭りは、コラボーレもおか利用者の皆さんが自分たちの手で企画し、実施しています。地域で活動する「子どもと大人」が一緒に参加し、世代間の交流が生まれています。

市民活動団体が、演奏やダンスなどを披露。さらに、展示や体験プログラムを用意したり、外に模擬店を出したり、市民活動団体が主体となって、開催できるようなサポートを心がけています。
活動への想い
①ボランティアに疑問を抱いていた時期
私は学生の頃からボランティアに関わり、社会人になってからも続けてきましたが、仕事、趣味、ボランティアのバランスが崩壊したことがありました。
仕事が忙しい時期で、ボランティアの誘いや要求に疲れてしまって、ボランティアに疑問を抱いていたんです。
「コラボーレもおか」で働くようになったのは、ちょうどこの頃です。
ボランティアコーディネートについて学び、人と交流する中で、「ボランティアはもっと自由なものなんだ」ということに気づいたんです!
その「気づき」がターニングポイントとなり、市民活動で困っている方々の手助けをしたいという想いが強くなりました。
②新しい何かが生まれて、地域がより楽しくなる
私としては、「新しい何かが生まれて、地域がより楽しくなること」を目指して活動を続けています。どんなすごい取り組みでも、地域に住む人たちが「ハッピー」にならないと意味がないと思うんですよね。

そのためにも、地域で活動している方々が抱える課題の支援をもっと幅広く、誰ひとり取りこぼすことなく支援できれば良いなと思っています。
③フットワークを軽く
指定管理者としては、市の施設なので最低限の「ルールを守る硬さ」、民間で受けているので「フットワークの軽さ」の両方が必要になります。
私としては、フットワークの軽さを大事にしたいです。「コラボーレもおか」で働くスタッフにも、このあたりを理解してもらえたらいいのかなと思っています。
独自の取り組みを作るまでに至っていないのですが、市民活動における「芳賀地域」唯一の中間支援センターなので、広い目線でやっていきたいです。
いざとなったら、「枠を飛び越えてでもやる」という気持ちで取り組みたいと思います。
コロナによる影響と活動
行政や公民館のガイドラインをもとに、独自のガイドラインを作成し、万が一の際にも対応できるようにしています。部屋の消毒、利用者の記録、スタッフの体調管理など、様々なことを気にかけて運営しています。
自分たちよりも、市民活動団体の方々が影響を受けているように感じます。人が集まりにくい状況のため、活動がストップしている状況です。
今後の展望
協働のまちづくりは、「市民一人一人」が考えて動かないと、実現は難しいと思います。
真岡市内で、自分たちの力で地域の課題を解決しようというキーパーソンやチームが増え、新しい取り組みができるよう、支援を多面的に行っていきたいです。
また、「若い世代のキーパーソンをどれだけ見つけられるか、見つけている人たちとどう関わっていくか」も大事なことだと思うので、私自身も積極的にセンターの外に出て、「出会う機会」を増やしていきたいと思います。

「栃木で挑戦しようとしている人に一言、お願いします!」
栃木県東部は、新芽が芽吹きづらい土地柄と言われています。逆に言えば、まだまだ新しいことができる場所だとも言えます。「コラボーレもおか」は、チャレンジする方々を後押しできる組織ですので、ぜひ活用してください。
一緒に栃木を笑顔であふれる地域にしていきましょう!
参加・寄付の情報
当センターは、面白そうな団体、活動等とつなげるなどの役割もありますので、地域の境界にとらわれず、活用してもらえると嬉しいです。
団体の基本情報

団体名 | 真岡市市民活動推進センターコラボーレもおか (NPO法人ま・わ・た) |
活動ジャンル・テーマ | 市民活動の中間支援 |
活動エリア | 真岡市及び近隣エリア |
NPO設立年 | 2008年 |
指定管理開始 | 2011年〜 |
スタッフの数 | 6名 |
住所 | 真岡市石島893-15 |
メールアドレス | info@collabo-moka.net |
ホームページ | http://collabo-moka.net/ |
編集部コメント
地域の課題解決、活動の幅を広げるときにも、様々な繋がりを持つことは欠かせません。
市民と市民、市民や団体の新たな繋がりによって、画期的なアイディアや取り組みが生まれるはずです。
しかし、ネットワークの形成には時間がかかるものです。双方の認識にズレがあると、繋がった後に問題が起きてしまうケースもあるようです。
そんな悩みに対しても、「コラボーレもおか」では相談に乗り、市民活動に必要な支援をしてくれます。
とても頼りになる方々で、心強く感じました。
お話をうかがって、こういう組織があることを「もっと広めたいな」と感じました。市民活動に参加する人が増えて、地域が「ハッピー」になることを願っています!
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この記事を書いた人
藤本尚彦
リサーチ・ライティング担当
県南エリア在住
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