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湯葉じゃないよ湯波だよ!|日光名物ゆば
目次
日光名物-ゆば(湯波)
観光地として有名な栃木県日光市。名物のひとつに、「ゆば」があげられます。
実際に日光の飲食店や旅館やホテルなどを利用すると、食事にゆばを使った料理が出されることが多いようです。
今回は、そんな日光のゆばについて調べてみようと思います!※取材協力さんフィールド様。
「ゆば」とは
そもそもゆばとは何でしょうか?どうやって作るものなのか、その形からはイメージしづらい加工品であるため、自信をもって説明できる人は少ないかもしれません。
ゆばとは、大豆を煮こんで豆乳を作る際、表面にできる薄い膜のようなものです。精進料理の一つとしても知られているため、お寺が多い日光で名物になっていることにも納得がいきますね。
でも、ゆばをつくるには10倍の大豆が必要なことをご存知でしたか?精進料理ではありますが、そう考えるとちょっと贅沢な食べ物ともいえるかもしれませんね。
日光の「湯波」とほかの地域の「ゆば」の違い
ゆばのルーツは、中国から京都の延暦寺に伝わり、そこから全国に広がったという説があります。現在でも各地にゆばを名産とする地域が存在します。
京都では「湯葉」と書きますが、日光では「湯波」と表記する、細かい違いもあります。材料など大まかには同じですが、京都の湯葉は引き上げる際に端から串を入れるため、少し平べったいような仕上がりが特徴です。
一方、日光の湯波は引き上げる際に中央に串を入れて二つ折りにしてから巻き上げるため、幾重にも重なったボリュームのある歯ごたえが特徴です。形も京都の湯葉と比べると、丸いシルエットになっています。
日光のゆばの歴史
後から伝わったといえ、日光の湯波の歴史は非常に古いといえます。日光周辺の山岳信仰が盛んな地域において、修行の際に栄養のある食事をとることは困難でした。
栃木県は海が遠いため、当時は、魚類などはなかなか口する機会は少なかったのかもしれません。そんな際に、豊富なたんぱく質を含むゆばは滋養のある食べ物として重宝されたといわれています。
また、原料となる大豆は軽量で運搬しやすく、保存食としても有用だったことも理由でしょう。
その後ゆばは皇室や貴族などの位が高い人々の食べ物としても重宝されるようになり、江戸時代に精進料理として定着するようになりました。
さんフィールド様で「湯波づくし御前」を食べてみた!
ゆば(湯波)づくし御前
その名の通り、湯波づくしでゆばを堪能できました!どれも美味!お勧めです!
良くしてくれた女将さん!! ※ありがとうございました!
さんフィールド店内
日光ではゆばを使ったアレンジ料理が豊富
現在の日光では、ゆばはよりカジュアルな食べ物として親しまれています。地元の商店街などでは、ゆばを使った、さまざまなアレンジ料理などを楽しめます。
たとえば、揚げゆばまんじゅうなどが代表的でしょう。揚げゆばまんじゅうは、揚げたてのサクサクとした食感が特徴的。
時間がたつとサクサク感は失われてしまうので、ぜひ現地に行って出来立てを堪能することをおすすめします。
ほかにも茶碗蒸しやシンプルな刺身、しゃぶしゃぶなど、ゆばの活用方法は非常に豊富。決して1日では回り切れないほどのお店が存在します。
ヘルシーなゆばは、美容への効果は抜群。ぜひ機会があれば「ゆばツアー」で日光グルメを巡るのも最高ですよ!
取材協力「さんフィールド」
住所|栃木県日光市下鉢石町 818
電話|0288-53-4758
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この記事を書いた人
とちぎのしゅし 編集部
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