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牧歌舞伎(まぎかぶき)江戸時代から開催される田舎歌舞伎!佐野市
牧歌舞伎(まぎかぶき)
牧歌舞伎(まぎかぶき)とは?
栃木県佐野市葛生地区(牧町)で江戸時代から現在まで受け継がれている地芝居(田舎歌舞伎)。
栃木県無形民俗文化財の指定を受けています。
はじまりは、江戸時代後期に、江戸の歌舞伎役者である「関三十郎」が、栃木に巡業で訪れた際に、地元の若者たちに歌舞伎を教えたことががきっかけと言われています。
その後、佐野市葛生の常盤地区の方々中心となり「牧歌舞伎保存会」が伝統芸能の継承をし、2年に1回の周期で講演活動がおこなわれています。
1997年から、地元の学校である常盤中学校の生徒にも、総合学習の時間に講和が開かれ引き継がれているそうです。
歌舞伎を見に!!
第12回牧(まぎ)歌舞伎定期公演いってきました!
会場は佐野市葛生地区にある葛生あくとプラザ!
第12回牧(まぎ)歌舞伎定期公演が2017年10月11日に開催されました。
概要
「奥州安達ヶ原 三段目 環宮明御殿おうしゅうあだちがはら さんだんめ たまきのみやあきごてんのば」が上演されました。
歌舞伎好きの方は通称「安達三(あださん)」と呼ばれる演目ですが、牧歌舞伎保存会での上演は実に14年ぶりとなる演目。
また、この日は特別出演として他の地域の伝統芸能も披露されました!
歌舞伎「菅原伝授手習鑑 吉田社頭車引場」:秩父歌舞伎正和会(埼玉県秩父市)
写真
常盤中学校生徒と牧歌舞伎保存会会員による「口上」
奥州安達ヶ原 安倍宗任(むねとう)が兄 安倍貞任(あべのさだとう)の妻 袖萩と娘 お君に会う場面
八幡太郎義家(はちまんたろうよしいえ)に中納言に扮していたことが見破られた安倍貞任(あべのさだとう)
安倍貞任(あべのさだとう)が娘のお君と再会する場面
すべての決着(かたき討ち)は戦場で行おうと約束し別れる義家、貞任、宗任
みどころ
「問われて名乗るもおこがましいが、生まれは遠州浜松在…」で始まり「さてどんじりに控えしは…」で終わる。
生徒たちの熱演に「よ!高藤屋!」などと観客から声が!その後、「おひねり」ラッシュ!盛り上がります。
葛生伝承館にある牧歌舞伎のフレスコ画
葛生は江戸時代から石灰で栄えた町でもあります。葛生伝承館の施設内に、牧歌舞伎のフレスコ画が描かれています。
※フレスコ画は、石灰をふんだんに使用して制作される技法です。
まとめ
いかがでしたか?
現代に生きる人にとっては、田舎で歌舞伎なんて驚かれるかもしれませんね!
古い文化が、新しく感じるというのは不思議ですが、再度、その価値を楽しまれてもいいかもしれません!
古くから大衆芸能は、民衆の娯楽として楽しまれてきたそうでが、そこには無病息災や五穀豊穣などの祈りの意味や、地域の世代間を超えた繋がりなどのコミュニティ機能がある点も注目です。
あたなの地域や地元の伝統文化やお祭り、保存会の活動を調べてみましょう!!
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この記事を書いた人
石川智章
「栃木のしゅし」総合統括
県南エリア出身
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