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足尾銅山観光|日本を支えたすごい歴史と、男子大好きワクワク「洞窟トロッコ」
みなさんは、「足尾」と聞いて何を思い浮かべますか?
多くの方が「足尾銅山」を思い浮かべるかもしれません。かく言う筆者も「足尾銅山」が真っ先に思い浮かびます(笑)。
小学校の社会科では『足尾鉱毒事件の原因となった』と教えられ、あまりいい印象を持っていないかもしれません。しかし、足尾は江戸時代から400年も銅産業を支えた「日本一の鉱都」としての歴史も刻まれています。
今回は足尾の歴史と、現在の魅力をご紹介します!
足尾ってどこにあるの?
足尾地域は、現在の日光市の西部に位置する人口約2,000人弱の町です。
銅山に関係する歴史的な建物や施設が数多く残されていて、坑内を見学できる観光地として多くの方が訪れています。
足尾銅山以外にも文化財指定されている「迎賓館」や「古川橋」など見どころもたくさんあります。
写真は、精錬所跡地に残る大煙突です。
工場へつながる廃線跡も残っています。(立入禁止ですのでご注意ください。)
日本を支えた足尾の歴史
①昔は大都市だった足尾
足尾銅山が発見されたのは、1610年(慶長15年)とされていて、多くの労働者が足尾に集まっていました。
江戸時代に使われていた貨幣「寛永通宝」は足尾でも製造され、裏側に「足」が刻まれていることから「足字銭」と呼ばれていました。
明治期に入り、1890年代には日本で生産される約40%もの銅がこの足尾で生産され、大正時代に入っても発展は続き、1916年(大正5年)には栃木県内で宇都宮市に次いで第2位(38,428人)の人口を誇りました。
②発展・問題発生・そして衰退へ
工場では、銅を精製するために大量の木材が必要となり、足尾の山々から多くの木が伐採されました。
土砂崩れや洪水による銅山の土砂が流出し、農作物が枯れてしまう被害が拡大。また、その工場から有毒ガスが排出され、酸性雨による山林が荒廃するなど周囲の村を廃村に追い込むなど多くの問題を引き起こしました。
足尾銅山で産出される銅の減少や時代の流れに伴い、1973年(昭和48年)に銅山は閉山となりました。
③徐々に戻りつつある緑
現在は「足尾に緑を戻そう」と、地元住民や企業、NPO法人や行政などが積極的に植樹活動を続けています。
はげ山となっていた斜面にも、少しずつ緑が戻ってきました。
坑道トロッコ!「足尾銅山観光」で歴史を学ぼう!
わたらせ渓谷鐵道の通洞駅から徒歩数分。実際に銅山の坑道として掘られた場所に入り、歴史を肌で感じることができる『足尾銅山観光』という施設をおすすめします。
トロッコに揺られながら坑道の中へ。薄暗く、探検気分です!
当時の様子を再現したマネキンが坑道内にたくさんあります。
写真はノミとトンカチで銅が含まれる岩石を掘り出しているところです。
キラキラ鉄道!わたらせ渓谷鐵道イルミネーション
銅山以外にもたくさんのイベントが開催されています。そのなかでも、これからの季節に行われるイベントが『わたらせ渓谷鐵道イルミネーション』です。
駅の広場がこんなきれいになっちゃいます!
走らなくなり展示されている電車もこんな感じに♪
まとめ
銅の産出により日本有数の繁栄を見せた足尾。現在では過疎化が進み人口も減少傾向にありますが、足尾でしか見ることのできない景色があります。
日本の近代化を支えた足尾の歴史や役割を学ぶこともできたり、洞窟はとても神秘的!夜はイルミネーションが灯り、煌びやかな空間を演出してくれています。
みなさんも足尾に足を運び、景色・足尾銅山の観光を楽しんでみてはいかがでしょうか?
イベント情報
【イベント名】わたらせ渓谷鐵道イルミネーション
【開催期間】
2018年12月2日(日)~2019年2月28日(木)
17:00~各駅最終通過まで
【開催場所】
わたらせ渓谷鐵道沿線各駅
【URL】
http://www.city.nikko.lg.jp/asiokankou/kankou/ashio/taiken/douzan.html
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この記事を書いた人
akiii
リサーチ・ライティング担当
日光エリア出身
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