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2022-9-10

妊娠・子育ての孤立と、不適切な養育の連鎖を防ぐ包括的な支援|そらいろコアラ|とちぎのSocialGood



栃木県全域で、妊娠期から子育て期の支援を行い、真岡市で居場所づくりを行う「そらいろコアラ」をご紹介します。

 

そらいろコアラ とちぎのしゅし

共同代表理事の鳥飼さん、真岡市事業スタッフ・統括の立石さん

ー 鳥飼さん

共同代表理事の、鳥飼 蓬子(とりかい・よもぎ)と申します。

私たちは、妊娠・子育ての孤立を防ぎ、不適切な養育やその連鎖を予防したいという想いから、SOS(助けてという声)を受けとめ、必要な支援に繋ぐための活動を行っています。


コロナ禍での家庭の孤立や、若年層の性教育機会の不足など、活動の中で地域のニーズが見えてくることもあり、現場のスタッフさんや、県内外のボランティアさん方に支えられながら、活動の幅を広げています。


ー 立石さん

真岡市事業スタッフ・統括の、立石 香織(たていし・かおり)と申します。

私は団体の事業に一通り携わっており、その中でも真岡市にある、子どもと親御さんの居場所「そらいろポケット」に深く関わっています。


地域密着型でイベントを実施したり、活動の様子をSNSやブログで発信したり、少しでもアクセスしやすい団体になれるよう、様々な取組みを実施しています。


ー 鳥飼さん

立石さんをはじめ、そらいろコアラの活動は多くのスタッフさんやボランティアさんの力で成り立っています。専門的な知識や経験を生かしながら日々の活動を支えてくださっていて、本当に心強いです。

それでは、私たちの活動について紹介します。


活動内容

①毎日無料で相談できる、コアLINE

 

ー 鳥飼さん

「コアLINE」は、妊娠、出産、子育てに関する年中無休のLINE相談窓口です。無料で利用することができ、窓口は毎日開いているので好きな時にメッセージを送ることができます。

私たちが一緒に考えるお手伝いをすることもあれば、相談者さんの希望に応じて、医療機関や市町、他の団体さんにお繋ぎすることもあります。

相談員には、助産師、看護師、医師、保育士、社会福祉士など多様な専門分野を持つ方や、若年妊娠や中絶を自身で経験した方がおり、それぞれの視点をいかしていることも特徴の一つです。

対面や電話、メールでの相談はハードルが高い、平日・日中には相談窓口に行けない、という方でも声を上げられるように、利用者が多く、使いやすそうなLINEでの相談対応を続けています。

②そらいろポケット

ー 鳥飼さん

そらいろポケットは、SOSをキャッチして受け止める場所(ポケット)として2021年7月、真岡市にオープンしました。子どもや親御さん、妊産婦さんの居場所になっています。

助産師、看護師、社会福祉士、保育士、管理栄養士といったスタッフさんのほか、地域のボランティアさんも関わってくれていて、地域子ども食堂「コアラ食堂」や、親子で参加できるイベント「そらいろKID’sクラブ」を開催しています。

ー 立石さん

そらいろKID’sクラブでは、ハロウィン企画や地域で暮らすおばあちゃんたちとのお饅頭づくりなど、コロナ禍や様々な家庭環境を背景に体験できなかったことを企画しています。

支援を必要としているけれども、自らSOSがだせないご家庭と出会い、地域の方々と繋いでいく役割もありますので、コロナ禍でも出来る限り継続できるように活動方法を模索しながらですね。

ー 鳥飼さん

妊娠・子育て期の方の中には、外出自体が難しいことから居場所やイベントで繋がれず、いっそう孤立しやすい家庭もあります。繋がりたくても、繋がれないといったご家庭を訪問して物資を提供したり、助産師さんが様子を見に行って相談に応じたりすることも、「そらいろポケット」で行っています。

③調査事業

ー 鳥飼さん

活動の中で、「それでも繋がりにくい」家庭に出会うことがあります。そこから、何が繋がれない原因なんだろうとか、その家庭のニーズはどこにあるんだろうとか、変化する課題やニーズを把握して、支援につなげるための調査を行っています。

これまでに、多胎児の妊娠・育児のニーズ調査や、外国にルーツのある家庭のニーズ調査を、県内の団体さんと連携しながら実施しました。

多胎児の家庭では、そもそも外に出ることが難しいという状況を知り、居場所を持っているだけでは支えられない人たちがいることが分かりました。

ー 立石さん

外国人の家庭にお話を聞きにいったときは、コロナのワクチンが打てずに困っているという声を聞きました。他の団体さんと繋いで何とか打てたのですが、私にとってやりがいのある経験となりました。NPOだからこそSOSに気づいて声を拾っていきたいですし、その声を自治体に届けていきたいなと思っています。

活動への想い

①活動に取り組むきっかけ

ー 鳥飼さん

共同代表の私と増田を含め、団体立ち上げメンバーの半数は、もともと小山市の「サバイバルネット・ライフ」という女性と子どもの支援を行うNPOでボランティアをしていました。

初めは一眼レフカメラを使った表現ワークショップに参加し、子どもたちが表現していく様子を見るのはとっても面白くて、ワークショップ後も関わっていました。

貧困やネグレクトなどの環境を生き延びてきた子どもたちと会っていたのですけれど、彼らは中学を卒業すると活動から離れていきます。しかし、その後「予期せぬ妊娠をした」、「パートナーから暴力を受けた」と聞くことがあり、会い始めたときには小学生だった子が大人になっていく様子を見てきたので、他人ごとじゃない感覚がありました。

子どもたちが成長して、妊娠し、子育てをする。それを見守る人がいて初めて虐待の連鎖は止められる、そこに助けがなければ連鎖が続いてしまう、と思い、妊娠期から子育て期まで支えられる団体の設立に至りました。

ー 立石さん

私は福祉関係の職場で働いていたんですけれども、縦割りや担当という枠組みが合わなくて、いつかNPOに転職したいなと思っていたんです。自分で起業するほどのノウハウもガッツもないしなと思っているときに、そらいろコアラのHPを見つけて、ビビッときてメールをしました。

私が福祉業界に入ったきっかけは、高校で避妊や堕胎の話を聞いたときで、「まだ生まれていない赤ちゃんが亡くなる状況って虐待じゃないのかな」と当時は思いましたし、そういった選択肢がある中で生まれてきた子どもってすごい宝だなと思ったんです。


なので、「連鎖を止めたい」という団体の想いが自分の心に響いていて、色々な選択肢があって生まれてきた子どもたちを健全に育てたい、そういう支援をしたい、と思って参加しました。


②妊娠期から子育て期の孤立という問題


ー 鳥飼さん

妊娠・出産・子育ての期間は、特に孤立しやすく、外に助けを求めにくいと思っています。身体の状態や周囲の環境も大きく変わる中で、何が問題なのかを考えて、誰かに助けを求め、外と繋がっていくことは大変です。


子育てや妊娠は何回もあることではないし、一度経験していたとしても上のお子さんがいる状態での子育ては初めてだったりして、上手くいかないこともあると思います。


そのときに、心身の状態が万全でなかったり、家族や周囲のサポートがなかったりすると、物理的にも精神的にも孤立してしまう。頼ったり弱みをみせたりできる人がいなければ、「大変」、「助けて」、「つらい」と言い出せないまま過ぎていってしまいます。


私たちとしては孤立を防いで子育てを少しでも楽しめるような環境を作りたいですし、困ったときには「助けて!」と言えるような繋がりを一つでも作っていきたいと思います。

②「そらいろ」に込められた想い

ー 鳥飼さん

青空や夕焼け、曇り空のように「色々な空色があって良いし、変わっていってもいい」というのが、私たちが伝えたい「ありのままでいいんだよ」というメッセージに通じることから、名前に「そらいろ」を入れています。


子どもたち、親御さんたち、妊産婦さんも、その人がそのまんまでいいんです。


私たちは活動を通して、妊娠期から子育て期のありのままの声を受け止め、必要な支援に繋ぎ、孤立を防いでいくことで、ひいては不適切な養育とその世代間の連鎖を防ぎたいと思っています。

今後の展望

ー 鳥飼さん

妊娠・出産・子育てのLINE相談窓口「コアLINE」は、より多くの方に知ってもらうための県内での周知と、市町や医療機関、支援団体との連携ネットワークづくりを進めたいです。


真岡市での「そらいろポケット」は、私たちの子育て支援のモデル事業として、経験を積んでいきたいです。居場所やイベント、物資提供、子ども食堂など、様々な形で家庭と繋がることでSOSをキャッチし、市や民間団体と連携しながら適切な支援を提供していく。


立石さんをはじめ素敵なスタッフさんやボランティアさん、地域の方々のお力を借りながら、妊娠期から子育て期までの包括的な支援を行っていきたいです。


「そらいろコアラ」の役割は、「妊娠・育児期のSOSを早期にキャッチすること」、「安心・安全な居場所に繋ぐこと」、「必要な支援に繋いでいくこと」の3つだと思っています。このやり方で妊娠期から子育て期の孤立を防げると、言えるようにしていきたいです。


とちぎのしゅし「栃木で挑戦しようとしている人に一言、お願いします!」

私たちも、たくさんの方々に手を差し伸べてもらいながら活動をしています。栃木には、挑戦を応援してくれる方々がたくさんいます。ぜひ一緒に、栃木を盛り上げましょう!

 

参加・寄付の情報 

◆ご寄付や活動参加に関しては「そらいろコアラ」のホームページへご連絡ください。


===詳細===

◉サポーター会員・寄付

 私たちの活動は、継続的なご支援に支えられています。ぜひお力をお貸しください。

 サポーター会員:年3,000円/口、月500円~

 ■ クレジットカードによる寄付

  http://syncable.biz/associate/Sorairo-koala/

 ■ 銀行振込での寄付

  住信SBIネット銀行

  法人第一支店106 普通 1526784

  トクヒ)ソライロコアラ


◉物品の寄付「こどもフードバンク」

 おむつやミルク、食品、日用品の寄付を受付けています。

 送付先は団体までお問い合せください。


◉ボランティア・スタッフ・インターン

 一緒に活動してくださる仲間を募集しています。団体までお問い合わせください。


◉地域イベント参加、フォローも歓迎!

 月1回、真岡市での地域親子イベント「そらいろKID’sクラブ」(下に年間スケジュール添付)

 各種SNSやブログ、無料メルマガで、活動の様子をお伝えしています。フォロー・周知歓迎です!

  SNS・ブログ:紙面上部参照

 

   

無料メルマガ:登録フォーム:


◉コアラのLINE相談窓口やサポート、ぜひ活用・紹介ください!

 妊娠・出産・子育ての無料LINE相談窓口「コアLINE」(LINE ID: @610seylk)

 真岡の居場所・子育てサポート「そらいろポケット」(LINE ID: @878ejivi)

コアLINE
そらいろポケット

  

団体の基本情報

そらいろコアラ とちぎのしゅし

団体名

そらいろコアラ

活動ジャンル・テーマ

妊娠期からの子育て支援、社会的処方

活動エリア

栃木県全域、栃木県真岡市

NPO設立年

2020年

スタッフの数

8名

住所

小山市東山田23-18

メールアドレス

sora.iro.koala.npo@gmail.com

団体HP

https://npo-sorairokoala.jimdofree.com/

真岡市活動ブログ

https://ameblo.jp/sorairokoala/

Instagram

@sorairo_koala

Twitter

@sorairo_koala

編集部コメント

利用者の多いLINEを使用してSOSをキャッチして対応する。


文章で書くと一文ですが、多様な相談内容に対応するまでの過程で費やされる時間と労力は、計り知れません。想いに共感してくれた人たちと一緒だからこそできる活動だと思いました。


SOSをキャッチした後の支援の幅を広げられるように、拠点を作ったり、情報発信をしたりと、不適切な養育や虐待の連鎖を防ぐための活動は今後も広がっていきそうです。


これからの活動も応援していきたい方はぜひ、「そらいろコアラ」さんのSNSやブログを見てみてくださいね。


多くの人にこの記事が読まれますように!

そして、地域で良い活動がもっと増えることを願います。




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この記事を書いた人

藤本 尚彦

リサーチ・ライティング担当
小山市在住
一般社団法人カゼトツチに所属。居場所を増やすこと、個人や団体の想いを地域の方々に届けることをテーマに活動中。
「地域の課題に取り組む方々の想いを届けて、協力者を増やしたい!」

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