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2021-12-3

農業に触れる機会を作り、食への関心を高める|おやまグリーンツーリズム|とちぎのSocialGood



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今回は栃木県小山市で、「農と食」をテーマにグリーンツーリズム事業を行う「おやまグリーンツーリズム」をご紹介いたします。

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理事長の工藤さん

「おやまグリーンツーリズム」の理事長、工藤 かや(くどう・かや)と申します!

とちぎのSocialGood おやまグリーンツーリズム 理事長 工藤さん

私は小山市出身で、子どもが2歳の時に長野県から小山市に戻ってきました。その後、父親がやっていた有機野菜レストラン「じねんじょの里」で働き始め、野菜を学ぼうと野菜ソムリエの資格を取得。今は「じねんじょの里」の経営にも携わっています。

子どもが産まれてから食に対する意識が大きく変わり、「しもつかれブランド会議」や栃木県の「食育応援団」の活動にも参加するようになりました。

「おやまグリーンツーリズム」を設立したのは2019年の秋の頃です。聞き慣れない言葉かもしれませんが、グリーンツーリズムとは農村地域において、自然や文化、人々との交流を楽しむ余暇活動のことです。

私たちは「農と食」をテーマに小山市内の有機農家さんと連携し、農業体験や食育などの活動を行っています。それでは、活動の様子・内容について説明していきたいと思います!

活動内容

①農業体験

有機野菜を育てている農家さんの畑で、トウモロコシの苗を植えたり、芋やタケノコを掘るなど、農業体験を不定期で開催しています。

インスタグラムで参加者を募集し、初めて開催した農業体験には5組ほどが参加。タケノコ掘りをした後に、竹を切ったり割ったりして、竹の器を作成するといった体験もしてもらいました。

「コツさえつかめば竹でも食器を作れるね」と、お喋りしながら、収穫したタケノコを調理。竹の器によそったタケノコご飯、お野菜を楽しみました。参加者からは「農業体験の機会は滅多にないので、ぜひ次も誘ってください!」といった嬉しい言葉をいただきました!

とちぎのSocialGood おやまグリーンツーリズム 農業体験 竹の子ごはん 竹の器


純粋に「農業体験をしたい!」と思い、県外から参加してくれる人もいれば、「体に良いものを子どもに食べさせたい」と考えて親子で参加する人もいます。

子どもと一緒に農業体験をしていると「何の幼虫だろう?」とか、「バッタが出てきた! カエルが出てきた!」など、生き物と触れ合う場面に遭遇することもあるんです。そういった子供たちの驚きと笑顔を見られた時は私も嬉しいですし、開催してよかったなと思います。


②食育体験・講座

収穫体験は春、夏がシーズンで、真冬の間はできることが少ないんです。
カブやダイコンなどの根野菜は収穫できますが、何十本も持ち帰るのもどうかと…。

そこで冬の間は料理教室や食育をやっていこうと考え、郷土料理である「しもつかれ」や味噌を作りました。

味噌作りに使用する大豆は、小山市で自然農法で野菜を栽培している「木こり農園」さんの大豆を使用。蒸かしただけでも、甘くて美味しい大豆なんです。これを2キロほど桶に入れ、数か月に1回ひっくり返しながら、丸一年かけて参加者に味噌を作ってもらっています。

暑いひと夏を越して発酵させた手作り味噌は、手間と時間がかかっています。自分一人ではなくて誰かと一緒だからこそ「やってみよう!」となれるのかもしれないですね。

とちぎのSocialGood おやまグリーンツーリズム 農業体験 味噌作り 自然農法の大豆


「しもつかれ」については、おばあちゃんは作るけれども、お母さんは作らないという話をよく聞きます。作る人が減ったことで「幻の食べ物」になりつつあるのかもしれません。

お味噌も「しもつかれ」も、作ることを普及させるのは難しいと思うのですが、食べることは生きることの基本。食に関しても、農業に関しても根っこの部分を知ってもらい、関心を持ってもらいたいです。

活動への想い

①タイミングが重なりNPO法人を設立

食に対する意識の変化、自身の年齢、挑戦の機会が重なってNPO法人の設立を決めました。

その中でも子どもが生まれて食に対する意識が変化したことは、一番大きな出来事でした。子どもがいなかったら、身体に良いものを食べたり、食べて欲しいと考えたりすることはなかったと思います。

挑戦の機会が訪れたのは、栃木県の職員から父親にグリーンツーリズム事業の話があったときでした。「じねんじょの里」で野菜を作っていることからお誘いをいただいたのですが、父親も歳だったので「やってみないか」と私に声がかかりました。

その当時からママ友と一緒に行っていた「プチ農業体験」を通して、子どもたちが笑顔で野菜を収穫する様子や、収穫した野菜を食べる様子を見ていたので、「もっと色々な人たちに体験してもらいたいな」という想いがありました。

とちぎのSocialGood おやまグリーンツーリズム 親子 農業体験 食育体験 野菜の収穫


声がかかったとき、私はちょうど40歳くらい。もたもたしているとあっという間に2、3年経って体力が無くなるし、挑戦を諦めようと思うかもしれない。

「思い立った今しかない! 最後のチャンスだ!」と思い、農業については素人でしたが「おやまグリーンツーリズム」を立ち上げることにしました。


②農業をする人を増やしたい!

農業については知識も経験も乏しかったので、未使用の畑があることや、野菜の作り手がいなくなったことなど、色々な話を聞くなかで小山市の農業の現状を学んでいきました。

とある梨農家さんの話は衝撃的で、年配の農家さんが畑を見きれなくなって、畑を半分にしてしまったそうです。梨の木には100個〜200個の梨が実るのですが、そこまで収穫できるようになるには、だいたい20年くらいかかります。

そういった話を聞くたびに「引き継いでやってくれる人がいないんだ。もったいないな」と思いました。

とちぎのSocialGood おやまグリーンツーリズム 農業体験 農家さんと繋がる


農業従事者の数は年々減少しています。その一方で、農業をやってみたいという声も聞くことがあるんです。興味がある人はいるのですが、法律の規制により新規参入は難しい面もあります。

引き継ぐにしても、農家さんは引き継ぎ先を慎重に選びたいのだろうなと思います。そのため、農業をやりたい人と農家さんの間に入って、繋いでいくような役割も必要だと考えています。

農業に興味を持ってもらうために農業体験も必要だと思いますし、引き継ぎやすい環境を整えることも必要。最終的には農業をやってくれる人たちが増えたらいいなと思います。

今後の展望


今後は、農業をやりたい人が農業を始めやすい環境を作っていきたいです。


農業を始めるために必要なノウハウを伝えたり、農機具を準備する手伝いをしたり、農業を始めるためのシステム作りができたらと思います。専業農家ではなく、兼業農家からのスタートになるかもしれませんが、農業に携わってくれる人をどんどん増やしていけたらと考えています。

農業体験については、より多くの小山市内の有機農家さんと連携していきたいです。
あまり知られていないかもしれませんが、小山市内に有機農家さんはいますし、若い農家さんもいます。種からこだわっている農家さんもいるし、こだわりを知って欲しい農家さんもいます。

農業体験したい参加者と、色々な農家さんを今後も繋いでいきたいと思います。

食育にも力を入れて、紙芝居や玩具などの食育キットを使用して、子ども向けに「野菜ができるまでの過程」を学ぶ機会を作っていきたいです。保育園や幼稚園に行き、子どもたちに食の大切さを伝えたうえで、農業体験をしてもらうなど今後の展開を考えています。

とちぎのSocialGood おやまグリーンツーリズム 親子 農業体験 食育体験 農家さんと繋がる

「栃木で挑戦しようとしている人に一言、お願いします!」

やりたいと思った時がはじめ時。ママさんでも、40歳を過ぎていてもスタートできます!!小さくてもいいから一歩ずつ踏み出せば、共感してくれる仲間が増えるはず!!

参加・寄付の情報

農業体験や食育体験などはインスタグラムで告知しています。また、「うちの畑で農業体験をしてもいいよ!」と言ってくださる小山市内の有機農家さんがいましたら、ぜひメールかインスタグラムでご連絡ください。

興味のある方がいらっしゃいましたら、よろしくお願いします!

団体の基本情報

とちぎのSocialGood おやまグリーンツーリズム ロゴマーク
団体名おやまグリーンツーリズム
活動ジャンル・テーマグリーンツーリズム事業、食と農
活動エリア小山市
NPO設立年2019年
スタッフの数5名
メールアドレスoyamagurintsurizumu@gmail.com
団体HPhttps://www.instagram.com/oyama_greentsurizum/

編集部コメント

食べるだけ、作るだけではなく、農と食の両方を学び体験できる「おやまグリーンツーリズム」さんの活動は、これからも私たちの暮らしを支えていくのだと思います。

農業に関わりやすい環境づくり、有機農家さんとの更なる連携など、今後の展開も応援していきたい! 農と食に関心のある方は、ぜひ一度「おやまグリーンツーリズム」の活動に参加してみてはいかがでしょうか?

多くの人にこの記事が読まれますように!
そして、地域で良い活動がもっと増えることを願います。




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この記事を書いた人

藤本 尚彦

リサーチ・ライティング担当
小山市在住
一般社団法人カゼトツチに所属。居場所を増やすこと、個人や団体の想いを地域の方々に届けることをテーマに活動中。
「地域の課題に取り組む方々の想いを届けて、協力者を増やしたい!」

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