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公と私の境目がなくなった頃のこと|公私混同的生活考 #2
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2公私混同 とちぎのしゅし


ここ数年のあいだご一緒させてもらっているキャリアスクールのライターコースで、フリーランスとして生きていくためのノウハウを詰め込んだレッスン動画に出させてもらうことになった。

先月はその準備や撮影でてんてこ舞いになっていたわけなのだけど、無事にその動画がリリースされた今、改めて、とても恵まれた機会をいただいたなと思う。

そもそも「フリーランスとして生きていく」という選択は、もともと私自身が目指してきた道ではなかったりする。

というのも、大学時代にインターンとして拾ってもらい、そのまま新卒で社員にしてもらった制作会社を辞めてから、転職先を見つけるための一時的な経験程度に考えていたから。

でも気がつけばあれから約7年が過ぎた今も、なんだかんだこうしてフリーランスをやっている。チープな感想になってしまうけど、人生ってわからないものですね。

しかも気がつけば「フリーランスとは…」なんて、画面の向こうに数万人がいるサービスでお話しさせてもらっているのだから、ちゃんとそこは自覚しなくちゃいけない。

とはいえかつての会社員時代を振り返ると、自分の意志であれ、ポンと荒波の大海原へ漕ぎ出したのだから、なかなか命知らずだったなとも思う。

「知らない」というのは、ときに最大の強みとなりえるのかもしれない。

実際のところは、そのせいで「請求書は毎月自分から送らなければならない」とか「確定申告のために経費の記録をしておかなければならない」などの事務手続きがわからず、大変苦労したのだけど。

話をもとに戻すと、今回の動画では「フリーランスになってさまざまな失敗をしてきた私が、あのとき知りたかったことを詰め込みました」というメッセージを残させてもらった。

言い換えれば、自由には「責任」と「めんどくささ」が伴うということ。そういうものも含めての公私混同生活だと、これからフリーランスになろうとしている人にはあらかじめ種明かししておかないと。

それは戒めとか注意とかではなく、幸せに生きるために必要だと思うから。

そして、今は公も私もあったものじゃない生活が当たり前になっている自分も、これが少数派だということをたまにちゃんと思い出したい。

私には合っていると思える生活が、世の中のスタンダードではないからこそ、「正しい」を周囲にも自分にも押し付けないような、軽やかな強さみたいなものがきっと大切だよね。

こんなこと書いておきながら、確定申告にはまだまだ慣れない私です。

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この記事を書いた人

山越 栞

企画・編集・ライティング

日光エリア・東京在住

フリーランスの編集者・ライター。出版系の制作会社にて書籍や雑誌、web媒体の編集やディレクション業などを経験後に独立。現在はwebメディア運営、冊子の編集、ライタースクール講師などを中心に活動中。
フリーランスの編集者・ライター。出版系の制作会社にて書籍や雑誌、web媒体の編集やディレクション業などを経験後に独立。現在はwebメディア運営、冊子の編集、ライタースクール講師などを中心に活動中。

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