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あなたにとっての「特別な読者」をひとり|書いていこうよ、プロじゃなくても|#5
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あなたにとっての「特別な読者」をひとり|...

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こんにちは、ライター・編集者として活動している山越栞です。

 

この連載は、書くことを通じて、より多くの人が自己実現に近づくことを願い、「プロじゃなくても書いていこうよ」「なにもしないより書いたほうがきっといいよ」と伝えていくものです。



たとえば今いる環境に閉塞感を抱いている人、やりたいことはあってもどう吐き出すべきか模索中な人に読んでもらえたら嬉しいです。



第5回のこの記事では、プロが必ずといっていいほど行っている「公に出す前に人に読んでもらう」工程と、そのポイントについてお伝えさせてください。

 

ブログでもなんでも、ひとりで文章を書きはじめたはいいものの、これでいいのかと不安に感じている人の参考になればうれしいです。

 

プロだって、全部ひとりで完成させているわけじゃない

 

私がライターになっていちばんどきどきしたのは、取材の現場に行くことでもインタビューをすることでもなく、「自分の書いた原稿をチェックしてもらうこと」でした。

 

公に文章を出すのだから当たり前といってしまったらそうなのですが、ゼロから書いた文書に「赤入れ(より良くするための修正)」されているあの時間は何とも言えない緊張感が走ります。

 

でも、ライターでない個人が文章を公に出す場合には、この「赤入れ」の作業を挟まない場合も少なくありません。

 

ましてブログやnoteではなおさら、公開前に誰かに確認してもらうことはほとんどないでしょう。

 

なんだかこれってもったいないのかもしれないな、と思うのです。

 

プロの文章は誰かのチェックを通ってあなたの目に届いているのに、いざあなたが意を決して書くとなったとき、ひとりで葛藤したものが世に出るのだとすれば、心細さもあるのではないでしょうか。

 

プロだって最初に自分が書いたものを誰かの意見を聞いて直してから完成させているのだから、あなたにだって、誰か「チェックしてくれる人」を確保しておく選択肢があります。

 

上手に「チェックされる側」になるには?

 

あなたの文章をチェックしてくれる人は、何もプロの編集者である必要はありません。

 

家族や友だち、文章を書いている知人、恩師…などなど、誰にだって「これ読んで感想を教えてもらえませんか」と相談すればきっと大丈夫。

 

ただし、より意味のある意見をもらうためには、「チェックされる側」のあなたにもちょっとしたコツがあります。

 

大事なのは「何をどうチェックしてほしいのか」を明確に相談すること。

 

例えば、
・どんな目的で誰に向けて書いたのか
・読者にどう伝わってほしいか
・理想の記事(あれば)との比較
・どういう観点を中心にチェックしてほしいか(例:誤字や文法)
・単純に感想が聞きたい
など。

 

そもそも、クリエイティブ系の職種や先生でもない限り「文章を読んで意見を言う」ことに慣れている人だってそう多くはありません。

 

だから「どうチェックしてほしいのか」を共有するだけで、相手もあなたも随分助かるはずです。

 

また、肝心のタイトルは3つほど案を出しておいて、相手に意見を仰ぐのもおすすめです。

 

自分で書くとどうしても客観性が薄くなってしまうので、第三者の意見を取り入れることで、どれが人に刺さるかの判断材料をGETしましょう。

 

必ず読まれるという意識が、書き手を育てる

 

チェックしてもらうことの最大のメリットは、「この文章を読んでくれる人がいる」という確信を得られることかもしれません。

 

孤軍奮闘して書いた文章は、例えばインターネット上にアップしたとしても、誰にどう読まれたのか分からなかったりします。

 

でも、自分から「ちょっとこれ読んでくれませんか」とお願いさえすれば、必ずその人に届く。

 

感想を聞くまで少しどきどきしたり、ときには辛口コメントが返ってきて更にどきりとするかもしれないけれど、チェックを任された相手があなたの文章のためにじっくり考えてくれたなら、それすらも価値のあるものです。

 

必ず読まれるという意識が、書き手であるあなたの伝えたい気持ちにちゃんと作用してくれるはずです。

 

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この記事を書いた人

山越 栞

企画・編集・ライティング

日光エリア・東京在住

フリーランスの編集者・ライター。出版系の制作会社にて書籍や雑誌、web媒体の編集やディレクション業などを経験後に独立。現在はwebメディア運営、冊子の編集、ライタースクール講師などを中心に活動中。
フリーランスの編集者・ライター。出版系の制作会社にて書籍や雑誌、web媒体の編集やディレクション業などを経験後に独立。現在はwebメディア運営、冊子の編集、ライタースクール講師などを中心に活動中。

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