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2018-7-10

はなうつわ|古民家とアートがつくる素敵な空間(あしかがアートクロス)|足利市



花と畳 はなうつわ(あしかがアートクロス)足利市 

なにやら「足利市でアートとコラボした面白い取り組みをしているらしい」という事で、お伺いしてきました!

 

今回お邪魔したのは「はなうつわ」というイベント(2018年5月26・27開催)。ベースは「あしかがアートクロス」となり、その企画の一つです。

 

はなうつわ|動画

 

「はなうつわ」とは?

古民家 外観 はなうつわ(あしかがアートクロス)足利市 

足利市街地には誰も住んでいない古民家が点在します。職人の美しい技が残る貴重な物件も多く、それらを舞台とし、はないけとうつわのインスタレーションを行います。

いけばなは一つのうつわにはなを生けるイメージですが、はなうつわは古民家の空間自体にはなを生けます。面でみる一般的ないけばな作品と違い、体で感じ、作品の中に入っていく感覚は圧巻です。

複数の古民家をお借りしてそれらを巡ることは、人通りが減った街並みに歩く人を取り戻す目的もあります。興味深い個人店がまだ残る足利の街並みも楽しめる、はなとうつわのアートイベントです。

はなうつわの風景

会場1

玄関 はなうつわ(あしかがアートクロス)足利市  花とガラスの花瓶 はなうつわ(あしかがアートクロス)足利市  畳と花 はなうつわ(あしかがアートクロス)足利市  廊下と花 はなうつわ(あしかがアートクロス)足利市 

これら住宅はすべて民間の方々の所有物で、想い出がつまっている、とても大切な建物を借りしており、それらを綺麗にし、破損しないように丁寧に扱うことも気をつけているそうです。

 

会場2

光と草 はなうつわ(あしかがアートクロス)足利市  水と花 はなうつわ(あしかがアートクロス)足利市  光と草 はなうつわ(あしかがアートクロス)足利市  工具と光 はなうつわ(あしかがアートクロス)足利市  光と草 はなうつわ(あしかがアートクロス)足利市 

すべての作品に、照明が当てられています。これが夜になると日中の景色とは一変し、幻想的な風景へと変わります。日本の民家は夜の時間のためにデザインされていたのでは?と思うほど。これら照明はLEDとし、熱による火災を起こさないような配慮もされていらっしゃいます。

 

会場3

カーペットと花 はなうつわ(あしかがアートクロス)足利市  2階からの景色 はなうつわ(あしかがアートクロス)足利市  畳のアート はなうつわ(あしかがアートクロス)足利市  草とうつわ はなうつわ(あしかがアートクロス)足利市 

「その空間を誰が使ってきたのか」「どのような家族が住んでいたのか」「家業はなんだったのか」それらをヒアリングし、作家陣はどのような作品にするかディスカッションをし、過去と現代の点を線で結ぶ作業をおこなったそうです。


アートの可能性はなにか?これは永遠のテーマ。はなうつわは、作家の成長とともに新しい表現にチャレンジする場となることでしょう。

 

会場3―2階

茶室 2階 はなうつわ(あしかがアートクロス)足利市 

お茶の茶碗 はなうつわ(あしかがアートクロス)足利市  古民家 2階景色 はなうつわ(あしかがアートクロス)足利市 

展示するにあたり、スタッフさんは古民家を大掃除するそうです。床や畳に掃除機をかけ、曇ったガラスを拭き、積もった埃をはらい、部屋に風を通す。普段、誰も住んでいない家に人の息吹を取り戻す作業。

 

会場4

畳と草 メイン会場 はなうつわ(あしかがアートクロス)足利市古民家 芸術 はなうつわ(あしかがアートクロス)足利市 とちぎのしゅし生け花 はなうつわ(あしかがアートクロス)足利市 とちぎのしゅし畳と古民家とアート はなうつわ(あしかがアートクロス)足利市 とちぎのしゅし 


2018年、今年は第三回目。3年お借りした古民家もあるそうです。

 

初めての時は埃がひどく、木の床もザラザラ。ボランティアのみなさまと一緒に清掃し、3年経った今では、裸足で床を歩くと気持ちいと思えるほどに復活。カビ臭い匂いも一切なくなりました。人の手が加わることは、住宅にとって非常に重要なことだなと再確認したそうです。

あしかがアートクロスとは?

足利商工会議所 はなうつわ(あしかがアートクロス)足利市 

足利をアートを通して楽しめるプロジェクト。街中の「古民家、空き店舗」などを会場として、駅から散歩で廻れるエリアで1ヶ月間様々な展示が開催されるイベント。

「はなうつわ」主催の木口さんのコメント

木口和也 はなうつわ(あしかがアートクロス)足利市 とちぎのしゅし

7人のうつわ作家はアラフォー世代で、次の時代を担う、人気作家たちです。日本だけでなく、海外でも展示を行うメンバーもいます。

 

参加作家
はないけ:塚越応駿、山田尚俊、増野光晴、曽我部翔、上野雄次
うつわ:山夲順子、富田啓之、丸岡勇太、岳中爽果、前田直紀、長谷川泰子、二階堂明弘、小野澤弘一


5人のはなのいけ手は、いけばなの流派を担う人材や、フリーでフラワーアレンジメントを行う、こちらもアラフォー世代を中心とした作家たち。教室を開くだけでなく、多くのアーティストとコラボしてはなをいけたり、作家として作品を発表し続けるメンバーです。彼らは常に自分と社会に向き合い、どう表現をしていくべきか考えている作家です。



伝統文化は古い伝統をそのまま続けているのではなく、時代ごとに大きく変化しているからこそ、現代につながっています。わたしたちの時代は科学技術が大きく発展し、生活が一変しました。この大きな生活様式の変化に、伝統文化はまだついてこれていないと感じます。

 

「この差をどう自分たちの世代で埋めるのか?」どのような新しい表現や思考があるのかを模索する機会が「はなうつわ」です。

はなうつわでの表現は、わたし達の思考のひとつの結果です。それらをご覧になり、何を感じたか、みなさまにもお聞きしてみたいです。

「はなうつわ」あとがき

今回の「はなうつわ」でも、芸術作品を楽しみながら関係者の方々とお話する機会もあり、会場を回る際に足利の裏路地を歩くことで「街の雰囲気や風景」を体感を得る事が出来ました。アートと街と古民家が交わり、古くてどこか懐かしいのに新鮮な感覚を得ました!個人的には古民家の2階の開放感がすっごく気持ちよかった!!

 

参加者はアートを通じて街と接する事になり、訪問される方にも「市の住民」「県内・県外からのお客様」がいらっしゃるので、開催する目的やゴール、接客のポイントをおさえた開催が重要だと感じました。

 

古民家 外壁 はなうつわ(あしかがアートクロス)足利市 

「地方とアート」というコラボレーション

このシステムは既に全国で展開されており、私も香川県の直島や小豆島で行われた「瀬戸内芸術祭」や、新潟県の十日町の「大地の芸術祭」などには足を運んだ経験があります。

 

「地方×アート」の仕組みは、開催されるその土地土地の「人」「街」「作品」で個性が出る為、ユーザーとしてはその「違い」があればあるほど楽しめるのではないでしょうか。その点で汎用性が効く仕組みであり、どの市区町村にとっても採用を検討する価値はあると思いました。

 

皆様も気になるアートイベントがあれば、是非、足を運んでみてください!

 

会場 外観 はなうつわ(あしかがアートクロス)足利市 とちぎのしゅし

情報|「はなうつわ」「あしかがアートクロス」

はなうつわ http://www.hanautsuwa.jp/

あしかがアートクロス https://ashikagaartcross.localinfo.jp/




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石川智章

この記事を書いた人

石川 智章

「栃木のしゅし」総合統括
県南エリア出身

ライフデザイン、WEBマーケティングの分野で実績を出し、都内ベンチャー企業の経営を歴任。親の闘病を機に栃木と東京の2拠点生活を開始。

栃木の魅力を「住む視点」と「観光する視点」から再発掘。人がイキイキする仕組みを考えます!

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