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「多世代で若者の生きづらさを支える!」特定非営利活動法人キーデザイン|とちぎのSocialGood
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「多世代で若者の生きづらさを支える!」特...

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宇都宮市

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今回は宇都宮市、日光市などを中心に「生きづらさを抱える若者たちの居場所づくりや、支え合いの文化づくり 」に取り組む「特定非営利活動法人キーデザイン」 さんをご紹介します!

代表理事・土橋 優平さんプロフィール

宇都宮市を中心に栃木県内で活動する「特定非営利活動法人キーデザイン」で代表理事をやっている土橋優平と申します。

宜しくお願いします!土橋さんはこの活動を始める前はどんな事をされていたのですか?

宇都宮大学を中退したのち、法人を設立しました。
中退する前は、大学生と社会人が将来について語り合う場や、社会人の方の人生を取材し冊子を作るプロジェクトをやっていました。

そこから現在の活動を開始されたんですね!現在の活動でやりがいを感じる瞬間を教えてください!

様々な生きづらさを抱えて、相談に来ていた学生に「あのとき生き続ける選択をして良かったです」「 たくさんの人の支えられてきたんだって気付きました。私も誰かの役に立てるようになりたいです 」と言われたときです。

キーデザインロゴ

活動内容

「生きづらさを抱える若者が安心できる居場所づくりをする」というテーマのもと、「たすけて」を言える居場所づくりや、寄り添うことのできる人の育成をしています。



不登校の小中学生向けのフリースクール「ミズタマリ」や家庭教師、また高校生~20代若者を対象にした相談事業、生活支援などを行っています。

寄り添える人の育成としては、ボランティアの巻き込みやインターンの育成、学生のプロジェクトサポートなどをおこない、年間250~300名近くの中高大学生と関わっています。

当初、相談で来ていた学生が元気になりボランティアなどで関わってくれるケースもあります。彼らが僕らの支えになっています!

団体の強み

小さな地域だからこそ、顔の見える関係性の中で、多世代間の支え合いの雰囲気があることがキーデザインの強みです。

不登校で悩んでいる小中学生に対して、支える側には、「親御さん」や「過去に不登校を経験し、それを乗り越えた学生」もいます。地域の中で「悩んでいる若者がいるなら何か手伝いたい」と思い、手伝ってくれるおじいちゃん、おばあちゃんもいるんです。

キーデザイン代表土橋さんと、イベントに参加するみなさんの様子


これだけ多様な世代が関わり、支え合っているコミュニティは他にないと自負しています。

キーデザインは決して強い組織ではなく、単体で出来る事には限りもあります。生きづらさを抱える子どもや若者に毎日寄り添うことができているのは、大勢の方たちの協力があってこそなんです。

活動への想い


誰にも相談できず孤独に生きている若者たちの生き続けるサポートを!

法人化する前は、高校・大学生に「もっと夢をもって真剣に生きてほしい」と思い、ロールモデルとなる社会人との出会いの場をつくっていました。

そのうちに、参加する学生から相談を受けるようになったんです。

「学校に行けず悩んでいる」「親に虐待を受けたことがある」「実は自分は性的マイノリティです」など、どんな相談の声にも、孤独が潜んでいました。

誰にも相談できずに、ひとりで歯をくいしばって生きている若者がいる事を知りました。夢を持つ以前に、生きることが大変なんだと気付いたんです。

そこで、まずは「たすけて」を素直に言えるような、生きるために必要な居場所をつくり、生き続けることのサポートをしたいと思いました!

私の当時のパートナーや家族、身近な人に辛いことが降りかかり、「生きるを支えたい」と強く思ったことも、今の取組みにつながっています。

転機・気づき

あるとき大学生から「ネットギャンブルにはまり、高額な情報商材を買わされ借金を。誰にも相談できず悩んでいる」と相談を受けました。

本人は人生を諦めかけているよう様子でしたが、その「SOS」は「本当は諦めたくない!」という意味だと捉えました。荒い金遣いをやめて自立できるよう、カウンセリングとコーチングという形で寄り添いました。

数か月たった頃に「僕は自分がクズだとわかりました。変わります」と宣言し彼はギャンブルをやめました。在学中にアルバイトで少しずつ返済し、卒業後に就職。現在は借金を返済しながら自分で稼いだお金で生活しています。

キーデザイン 活動の様子

―苦しみが誰かの希望に―


彼が大学を卒業する直前に、高校生や大学生に向けて、体験談を話す場を設けたんです。 すると、そこに参加した学生が「とても共感できた。私もがんばります!」と言ってくれたんです。

つらい過去を乗り越えた彼の努力や想いが、人の心に届き、希望を与えた瞬間でした。

人はひとりではなく、大勢の人の支えがあって生きることができます。つらい時には、遠慮せず思い切り他人に支えられることも必要です。それを乗り越えた時、人は支えられる側から支える側になることができる。

「キーデザイン」は、より多くの人に居場所や希望を届けるために「 支える側になれる人を増やしていこう」 と決めました。

現状の課題

サポーター制度で、仲間を増やして、課題解決を加速する。

我々はキーサポーターの方々の支えによって事業を続けられています。

※キーサポーターとは、月々1,000円のクレジット決済で毎月自動的に引き落とされる仕組みです。5分ほどのweb上の手続きで誰でもなることができます。

サポーターの中には「キーデザインを応援するために今日も仕事をがんばる」と言ってくださる方もいます。日常的に、人を想い、社会を変える意識を持ち、生活してくださることが何よりうれしいです。

私たちはサポーターを単なる寄付者ではなく、この社会をやさしくしていく仲間だと思っています。

キーデザインのメンバーの画像

キーデザインにはより多様な人の支えが必要です―


資金だけでなく、物、時間、技術といった多様な支え方がございます、ピンと来た方はまずはご連絡ください!

困っている人と出会い、彼らとともに「未来を描き」「ともに歩める機会」をご用意しています。

今後の展望


より挑戦しやすい社会を目指し、人と人とが支え合うコミュニティづくりを!

キーデザインが掲げるビジョン(目指す社会)は「 ひとりにならない社会 」です。

「DV」「うつ病」「性的マイノリティ」「障がい」「不登校」など様々な生きづらさを抱える子どもや若者が相談に来ます。

彼らに共通することは「ひとり」であること。誰にも相談できず、真っ暗闇の中を手探りで、ひとりで歩きまわっているんです。

問題は個人にあるのではなく、社会の仕組みにある」と考えます。不登校を例にとっても、学校に行けない子ども達が悪いのではなく、学校に行かない選択をした彼らに、次の道を用意できていない社会に責任があります。

キーデザインの活動の様子

私たちは、次代を生きる彼らの感覚に合った社会をつくっていく努力をしなければいけません。

キーデザインは常に、生きづらさを抱える子どもや若者の味方です。今後は個々を支えるべく、家族や地域コミュニティにアプローチしていきます。

一人ひとりの悩める子どもたちに寄り添いたい」そんな学生、大人の力を借りて、子どもたちを支えていく居場所をつくっていきます!

参加・寄付の情報

◆キーサポーター
ともに活動したい方はこちら
https://www.npo-keydesign.org/supporter/


◆ご相談

何か相談がある方はこちらのアドレスまでメールを
info@npo-keydesign.org


フリースペース「ミズタマリ」
住所:宇都宮市峰町299
※お越しになりたい方は上記アドレスまでメールをください。

団体の基本情報

キーデザインロゴ
団体名 特定非営利活動法人キーデザイン
活動ジャンル・テーマ 若者・子ども支援( SNS相談窓口、生活支援、フリースクール運営 )
活動エリア 宇都宮市、日光市、さくら市
住所 栃木県宇都宮市宮園町8-2
松島ビル2階 とちぎユースサポーターズネットワーク内
設立年 2016年9月5日
スタッフの数 6名
電話番号 080-1853-6296
メール Info@npo-keydesign.org
URL https://www.npo-keydesign.org/



「生きづらさを抱える若者たちの居場所」を作り出しているキーデザインの取り組みは、現場を大切に一人ひとりと真摯に向き合うことで、生まれてきたものです。

ひととひとの関係が希薄になり、社会での居場所をつくりづらい今の社会において、安心できる、温かく迎え入れてくれる”場”の存在は、今後益々必要になっていきます。

さまざまな世代を巻き込み、支えあいながら取り組んでいる”キーデザイン”。誰でも温かく迎えてくれますので、ちょっと立ち止まっている若者がいたら、この存在を教えてあげてもらえたら嬉しいです。

寄付や運営のサポートなど、たくさんの関わり方がありますので、チェックしてみてくださいねー !

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この記事を書いた人

古河大輔

企画・編集・イベント

県東エリア在住

非営利団体「とちぎユースサポーターズネットワーク」「カゼトツチ」を通じて、自分たちが暮らすまちを、様々な人たちと共に盛り上げる活動を展開中。
「地域の課題と向き合ったり、元気にする方々をご紹介し、その活動の輪を広げていきたい!」
非営利団体「とちぎユースサポーターズネットワーク」「カゼトツチ」を通じて、自分たちが暮らすまちを、様々な人たちと共に盛り上げる活動を展開中。
「地域の課題と向き合ったり、元気にする方々をご紹介し、その活動の輪を広げていきたい!」

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