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佐野クリケットチャレンジ!!!ソーシャルスポーツで多文化共生の地域づくり|栃木県佐野市
佐野クリケットチャレンジ!!!ソーシャルスポーツで多文化共生の地域づくり|栃木県佐野市

佐野クリケットチャレンジ!!!ソーシャル...

スポーツ

佐野市

今、栃木県佐野市でクリケットが盛り上がっています。

知ってましたか?日本クリケット協会の本部は佐野市にあるんです。



2016年に 日本クリケット協会と市が協力してプロジェクトがスタート。2018年に民間から地域価値創造マネージャー を採用し、協会×民間×行政の連携が展開されています。

スポーツ×地域づくりというコンセプトで「クリケット」を選択した栃木県佐野市。その「想い」や「クリケットの魅力」などを関係者の方々に聞いてきました!


キーパーソン・インタビュー!


地域価値創造マネージャー ・秋山さん

クリケットは日本国内ではまだまだマイナースポーツですが、世界的にはサッカーに次ぐ人気を誇るスポーツです。

とくに、これから経済的にも発展が予想されるインドをはじめとする南アジアでは、クリケットは言わば「共通言語」。「クリケット」自体にコミュニケーションツールとしての役割があります。

クリケットは「紳士のスポーツ」「ソーシャルスポーツ」とも呼ばれ、競技としての側面だけでなく、お茶やピクニックをしながら、芝生の上で家族や友人たちと時間を過ごす、ある種「ライフスタイルの中心にあるもの」という側面もあるんです。

日本では野球場は野球をする人たち、サッカー場はサッカーをする人たちの場所ですが、ここ「佐野市国際クリケット場」は、単に「クリケット」をする人たちだけの場所ではなく、違う目的で来る人、例えば犬の散歩、ヨガ、ピクニック、読書…様々な活動の「受け皿」や人々の「居場所」となれる場を目指していきたいと思います。

日本クリケット協会・事務局長・宮地さん

「クリケットのまち佐野」プロジェクトが始まって10年、その間、多くの方々に応援していただきました。このタイミングで国の地方創生プロジェクトとして認めていただいて大きく昇華され、次のフェーズに来ている事に感謝すると共に、とてもエキサイトしてます。

活動を通じてスポーツとしてのクリケットの楽しさを普及する事はもちろんですが、合わせて、イギリスのスポーツ文化である「日常の中のすぐそこにある場所で気軽に楽しめる」というソーシャルスポーツの文化を広めていきたいです。

佐野市の方々から、ほかの街にもいいインスピレーションになれば嬉しいし、多くの人が「まだ知らない世界の扉」を開いていって欲しい。クリケットを通じて地域から世界へ繋がって行って欲しいですね。

佐野市役所・スポーツ立市推進課・萱原さん

佐野市ではこのクリケットを活用した地方創生・まちづくりのプロジェクトを推進し、民間人材を公募しました。

現在はその民間からきてもらったマネージャーを中心に、佐野市においても、これまでにない事業展開を図っています。


クリケットは、日本において競技人口も少なく 「どんなスポーツ?」という方が多いと思いますが、我々は「佐野市と世界を繋げる」コンテンツになると感じています。

日々新たな動きがあり 、事業における課題や大変な面もありますが、市役所にいながら「地域の方々と海外の方々を考えられる」とても面白い仕事ができて、やりがいを感じています。

日本中で、ここ佐野市にしかない取組にぜひご注目ください。そして、イベントなどにも足をお運びいただき、クリケットの世界を体験してみてください。

クリケットとは


ところで、クリケットってどんなスポーツなんでしょうか?
我々含め、クリケットを良くわかっていない方もいらっしゃると思うので、要点を聞いてきました!!

世界で10億人以上のファンをもち、世界的な人気はサッカーに次いで2位と言われるとても影響力のあるスポーツなんです。


①歴史

発祥はイングランド。紳士のスポーツとも呼ばれ、野球の原型であると言われています。

クリケットの起源は、はっきりと明記された書物が少なく、いくつかの説があるようです。もっとも一般的な起源として、13世紀に羊飼いが仕事の疲れ・ストレス解消の為に考案されたと言われています。

当時は、投げ込まれる石を棒状の板で打ち返し、味方のゲートを守るゲームだったようで、その後、庶民の娯楽として広がり、17世紀のはじめに現在のクリケットへ進化したそうです。

②メインとなるインドリーグ

ワールドカップなどの国対抗戦の他、世界10か国以上にプロリーグがあります。中でもインディアン・プレミア・リーグ(IPL)は、インドの主要都市の9チームが所属し、世界各地からスタープレーヤーが集う最高峰のリーグとして地位を築いています。 インド代表チームのキャプテン「ヴィラット・コーリ選手」は、何と年収30億円!

③ルール

・1チーム11人からなる2つのチームで攻撃と守備に分かれて行われ、10アウトで攻守交替します。
・バッターはアウトになるまで打ち続けるので、アウトを取ることが非常に重要になってきます。
・各チームが交互に守備と攻撃を1回、または2回ずつ行います。

国際試合には3種類のマッチがあります。

・攻撃を2回ずつ行うテストマッチ(約5日間)
・攻撃が1回で300球以内に制限されるワンデーマッチ(約8時間)
・攻撃が1回で120球以内に制限されるT20マッチ(約3時間)


④知的スポーツ

競技中の指示は監督ではなくキャプテンが出します。客観的なアドバイスはなく、試合中はキャプテンを中心に競技をしているチームメイトが分析やコミュニケーションを取り合って勝利を導かなければならないスポーツです。


詳しくは、クリケット協会のサイトをご参照ください。
https://cricket.or.jp/about-cricket


佐野市にあるクリケットの機能

①日本クリケット協会本部



②佐野市国際クリケット場

佐野市の廃校となった旧田沼高校のグラウンドを整備し、日本で唯一の国際基準を満たす広さをもつ国際クリケット場を開設。クリケットの国際試合や様々なイベントが開催されています。



③「クリケットのまち佐野」サポータークラブ

佐野市の100社以上の企業と個人が集まって、活動をサポートしています。


展開される企画やイベント

①国際試合



②クリケット体験会

初めてでもしっかりサポートしてくれる「クリケット体験コーナー」

試合会場でも体験できますし、駅前や様々なイベントでも展開されています。


③佐野クリケットチャレンジ
プロジェクト・ローンチパーティー

「クリケットのまち佐野」 幹部の方々
ドバイにある国際クリケット評議会の方々
クリケットにチャレンジ中の 木村昇吾選手(元プロ野球選手)


④野外で映画が楽しめる!!「ねぶくろシネマ」




⑤来場者が楽しめる世界各国のフードトラック・キッチンカー



佐野市×クリケットのまとめ


クリケットは日本ではマイナースポーツですが、競技人口が世界2位と今後の発展性が高いスポーツ。歴史があり、知的スポーツであり、競技を通じて国際交流もできるのは魅力的です。



そして、ソーシャルスポーツというコミュニケーションが内蔵されている点では、地域の生活や文化にどんな影響を与えてくれるのでしょうか?

コミュニケーションの対象は地域内だけでなく、地域外にもありそうです。

日本および地方自治体の人口減少はほぼ確実。縮小・消滅と同時に、海外の方々が日本で働いてくださる流れも加速した場合「異文化を持つ方達」との「共存・共生」が課題となるでしょう。

そんな中で「相互理解」のきっかけとなるツールとしてクリケットが活躍すれば面白いですし、そこから「助け合いの形」や「街に必要な機能」などが見えてくれば素敵です。

この視点で見ると、クリケットには、海外や異文化を含めた「マルチカルチャル(多文化共生)」な地域づくりの可能性が見えてきますね。



佐野市の皆さんが選んだクリケットという選択!

日本の中でも先進的な動きであることは確かです。

今後の展開や、「民間×協会×支援者×自治体」の連携が楽しみです!

佐野市クリケットチャレンジ情報

①佐野市国際クリケット場

住所|〒327-0312 栃木県佐野市栃本町300-1

②日本クリケット協会 https://cricket.or.jp/


③ 佐野クリケットチャレンジ https://sano-cricket.net/


イベント情報

◆2019年2月15日 18:30~ @佐野市役所
「佐野クリケットチャレンジ」プロジェクト/まちづくり懇談会

https://www.facebook.com/events/779692309038183/

◆2019年2月28日 18:30~ @渋谷 Inc line東京
多文化共生 × 地方創生 
栃木県佐野市のまちづくりを一緒に考えませんか?
https://www.facebook.com/events/539309093145470/

◆2019年3月16日・17日 @佐野市国際クリケット場
・男子日本代表強化選手団選考会
 3月16日(土)*予備日3月21日(木・祝)

・女子日本代表強化選手団及び女子ナショナルアカデミー選考会
 3月17日(日)*予備日3月21日(木・祝) 

https://cricket.or.jp/archives/9671


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この記事を書いた人

石川智章

「栃木のしゅし」総合統括

県南エリア出身

ライフデザイン、WEBマーケティングの分野で実績を出し、都内ベンチャー企業の経営を歴任。親の闘病を機に栃木と東京の2拠点生活を開始。
「栃木の魅力を『住む視点』と『訪れる視点』から再発掘。人がイキイキできる仕組みを考えます!」
ライフデザイン、WEBマーケティングの分野で実績を出し、都内ベンチャー企業の経営を歴任。親の闘病を機に栃木と東京の2拠点生活を開始。
「栃木の魅力を『住む視点』と『訪れる視点』から再発掘。人がイキイキできる仕組みを考えます!」

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