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言語化のたいせつさ、「書く」ハードルを下げること|書いていこうよ、プロじゃなくても#1
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ライティング 書いていこうよプロじゃなくても とちぎのしゅし 栃木

こんにちは、ライター・編集者として活動している山越栞です。


この連載は、書くことを通じて、より多くの人が自己実現に近づくことを願い、「プロじゃなくても書いていこうよ」「なにもしないより書いたほうがきっといいよ」と伝えていくものです。

 

たとえば今いる環境に閉塞感を抱いている人、やりたいことはあってもどう吐き出すべきか模索中な人に読んでもらえたら嬉しいです。

 

第一回となるこの記事では、言葉にすることの意義と、そもそも書くことにハードルを感じてしまう人に向けた「書く」の捉え方について綴らせてください。

 

書くことは、苦手ですか?

 

「文章が得意なの、羨ましいです。自分はどうも苦手で」

 

ライターという仕事をしていると、取材相手の方や周囲の人たちからそんな風に言ってもらうこともあります。

 

好きか嫌いか、得意か苦手かは人それぞれの自由な価値観ですが、事実として、揺るぎないことがあります。

 

それは、「書いて表現できるというのは便利だ」ということ。

 

私は未だに数字の計算が大の苦手だけれど、「数字がわかるというのは便利だ」という事実は納得できる。これと同じです。

 

便利なものは使ったほうがいいし、使ったほうが効果があるのなら「苦手」とひとことで片付けてしまうのは、もったいない気がします。

 

だってこれを読んでくださっているということは、文章を読むことができ、理解することができているっていうこと。

 

そして、書くことに苦手意識を持ってしまうことの最大の理由は、「うまく書こうとしているから」だったりします。

 

でも、はたしてみんな、うまく書くことが目的なのでしょうか?

 

「書く」は道具

 

「書く」という行為は、「伝える」ための便利な道具だと捉え直してみませんか?


私たちは、生きている限り、毎日だいたい言葉をつかっています。
言葉にするから伝わるわけで、「書く」ことは、それを形にする行為にすぎません。


たとえば「好き」と思っているだけじゃ相手には伝わらないように、言葉として、他者でも分かるように表層化することが、コミュニケーションの肝ですよね。


つまり、「書く」じゃなて、「コミュニケーションの手段」と思えばいいのではないでしょうか?

 

書くことは、思考を形にすること

 

思っていることを形にして残すためには、「書く」という手段が有効です。


言い換えれば、言葉にして、人に伝わるように形にするために、私たちは書いていく。


つまり、言葉は意思であり、あなたの思考の形跡であり、選択の結果です。


とはいえ、「伝えたいことはあるけれど、どう書けばいいか分からない」という人も少なくないはず。


どう書けばいいか分からないし、書くのはそんなに得意じゃないからと、なにも手を付けられずにいるかもしれません。


そんなときにやってみてほしいのが、「ひとまず書き始めてみる」こと。


そして、うまく伝わっているか不安でも、書き続けてみることです。


ささやかなことかもしれませんが、毎日SNSを更新するだけでも、書き続ける意味はあるはずです。


たとえば山奥の小さなお店のスタッフさんが、ほそぼそとInstagramを更新していたところ、フォロワーが少しずつ増えて、いつの間にか「投稿を見てやって来ました」というお客さんができることも。


これって全然珍しいことではないのです。

 

このように、書いて、伝え続けると、仲間や応援してくれる人の存在に気付けることもあるのです。


また「かく」違いではありますが、かの有名なパブロ・ピカソは、「描きたいことは、描き始めないとわからない」という言葉を遺しています。


これは絵だけではなく文章でも同じことで、少しずつ書き始めてみると、自分が何を伝えたかったのかが、だんだんはっきりしてくる現象が起きます。


しかしここでまた、「うまく書けない」と思うかもしれません。


そんなときは、「書くために書く」のではなく、「伝えるために書く」のだということを思い出してください。


上手じゃなくても、いいんです。

 

書くために、技術よりも大切なこと

 

ライターとして取材をさせてもらい、文章を書く仕事を続けていて思うのは、「書く」ことにおいて一番大事な要素は文章力ではなくて、伝えたい内容の濃度だということ。


ライターだから書けるのではなく、書く内容が手に入るから、私は書けているにすぎません。


結局、月並みな表現になってしまうのですが、書くために何よりも大事なのは「想い」。


伝えたいことがある人が、そのまま想いを綴るだけで、拙くても、伝わるものは多いです。


だから、書くことを必要以上に怖れないで、億劫に思わないで、そして、できれば楽しんでほしいです。


誰もが、今から少しずつできることだから。

 

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この記事を書いた人

山越 栞

企画・編集・ライティング

日光エリア・東京在住

フリーランスの編集者・ライター。出版系の制作会社にて書籍や雑誌、web媒体の編集やディレクション業などを経験後に独立。現在はwebメディア運営、冊子の編集、ライタースクール講師などを中心に活動中。
フリーランスの編集者・ライター。出版系の制作会社にて書籍や雑誌、web媒体の編集やディレクション業などを経験後に独立。現在はwebメディア運営、冊子の編集、ライタースクール講師などを中心に活動中。

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