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2019-11-1

「もっと多様な価値観を多くの人が受け入れられる社会に」一般社団法人コブル|とちぎのSocialGood



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今回は鹿沼市を中心に「ひきこもりの方への訪問活動、生きづらさを抱えた方への就労・余暇支援。フェアトレードの推進」に取り組んでいる、「一般社団法人コブル」さんをご紹介します

一般社団法人コブルロゴマーク

代表理事・中尾 卓人さんプロフィール

鹿沼市を中心に活動している「一般社団法人コブル」の代表理事をやっております、中尾 貞人と申します。

宜しくお願いします!中尾さんはこの団体で活動を始める前は、何をされていましたか?

以前はスポーツショップで働いていました。

新卒で入社し、現場のスタッフとしてお客様と接することに「やりがい」を感じていましたが、エリアマネージャー、バイヤーなど、管理者となるにつれ、業務の内容が変わり「もっと困っている人の役に立つ仕事がしたい」という気持ちが大きくなってきたんです。

一念発起、退職をして「社会起業」を学び始めました。
その中で「フェアトレード」「ひきこもり」のことを知り、実際に南半球の国々を旅し、自分の目で現地の人の暮らしを見たり、日本でひきこもり支援をしている団体にボランティアにいったりしました。

縁があって鹿沼市へ移住したのですが、まだまだこれらの活動が必要だと感じて法人を立ち上げることにしました。

現在の活動で、やりがいを感じる瞬間を教えてください!

沈んでいた当事者の表情が「笑顔」になる瞬間です!

活動内容

主に18歳以上の、ひきこもっている方のお家へ訪問し、話をしたり、ゲームをしたりして「信頼関係」を築いています。

徐々に家から出られるようになった方へは、「余暇支援や様々なワーク」を通して、「これからの自分がどう生きていきたいか?」を考えてもらう機会を提供しています。

家から出られることから、就労訓練の一歩手前までをケアするよう心がけています。

また発展途上国の人たちが作った産品を「適正な価格」で購入することで、その国の発展に協力する「フェアトレード」の商品を販売するお店を運営しており、その運営を手伝ってもらうことで、就労体験もできるようになっています。

【余暇支援やワークの内容】

①カードゲームを使った、ソーシャルスキルトレーニング。
②一般常識を学ぶ座学(お金論、ファッション論、労働法について、起業論、フレームワーク論、政治についてなど)
③北海道浦賀の「べてるの家」で行われている当事者研究を月に1回実施。
④能動的に自分で考えるワークショップ(感情を学ぶ、未来の自分を考える、何が心配・恐怖なのか明確にする、平和とは?対立とは?など)
⑤自然栽培農家さんを月に1回講師に招いての農作業体験。
⑥東京芸大卒の先生を月に1回講師に招いてのアート教室。
⑦食事会(食べたいもの、行きたい店を自分で決める)、クリスマス会、お花見、大人の遠足、写真撮影会、ウォーキングなどの余暇支援。
⑧就労体験(フェアトレード雑貨の販売、カフェ、イベント出店、新聞販売店との協働)

 

coblueでの活動の様子

活動への想い

世界を20ヶ国ほど旅し、学校や孤児院、NPO、NGOの活動を見てきました。

そこで様々な社会問題を知ったのですが、その原因は「自分たちの普段の生活にある」ことを学び複雑な気持ちになりました。

「自分にできることは何か?」を考えたとき、自分の周りの地域を良くすることや、普段の買い物、生活を見直すことが大切だという思いに至り、「生きづらさを抱えている人の支援」や「フェアトレード」を通した「消費行動の提案」をおこなうため、この法人を設立しました。

coblue中尾さん 活動の様子

心に残るエピソード

かっこいいエピソード、感動的なエピソードはありませんが、「仕事はお金をもらうだけですが、ゲームからは愛をもらえます。」なんていう名言が飛び出したり、お花見でB B Qをしていたら、カットしたキャベツが風でみんな飛んでいってしまった!とか。

日々の活動で起きる「クスッ」と笑える出来事の積み重ねが大切なんだと思います。

団体の強み・独自の取り組み

「就労」を目的とせず、「自分で考える力」をつけてもらえるように取り組んでいる点です!

家から出ることができたら即「就労」を目標とするのではなく、小さいステップを踏んで、まずは社会と繋がっていく場を作れるよう取り組んでいます。その中で社会で生きるためのリテラシーを学べるよう配慮しています。

現状の課題

18歳以上で、ひきこもっている方はまだまだ多いはずなのですが、私たちの活動に限らず、そういった方々へ、なかなか支援の手が届いていないのが現状です。

鹿沼市にも官民の連携した支援機関が必要と考えており、まずは機関立ち上げのための準備会を開催できるように調整中です。

今後の展望

ひきこもって悩んでいる方への支援を続けますが、ひきこもりを産んでいる原因は価値観の偏った社会にあると思っています。

そこで、もっと多様な価値観を多くの人が受け入れられる社会になるよう、これからも発信を続けていこうと考えています。

イベント告知

上映会やトークイベントなど様々な活動をしています。
詳しくはFacebookページやホームページをご確認頂き、ご興味ある方は、参加してみて下さい。


また土曜日の夜には「ソーシャルパブ」を営業!地域、社会の課題を幅広く自由に話せる場をご用意しています。

基本情報

団体名 一般社団法人コブル
活動ジャンル・テーマ ひきこもりの方への訪問活動、生きづらさを抱えた方への就労・余暇支援、フェアトレードの推進
活動エリア 鹿沼市
住所 栃木県鹿沼市上田町1904 MADO 1階
創立年 2016年
スタッフの数 6名
電話番号 070-4813-9769
メール nanaironoashimoto@gmail.com
ホームページ https://www.fairtrade-coblue.com
Facebook https://www.facebook.com/fairtrade.coblue/

編集部コメント

海外各国を巡った中尾さんが、まずは足元から変えていこうとはじめた様々な取り組み。
日々の暮らしのありかたを見つめなおし、これからの社会を見据えた提案を行っています。

例えば、当たり前のように行っている日々の買い物ひとつとっても、実は未来に関わる重要な選択だということを、様々なアプローチで伝えてくれます。

こうした今までの「当たり前」を疑い、未来を見据えて「新しい当たり前」をつくっていく、そんなコブルさんの取り組みからは目が離せません!




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栃木のしゅし編集部

この記事を書いた人

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